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頑張るための休息、それもまた準備
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2つ目のプロデュースイベントはシーンが変わってにちかのレッスン風景から始まる。
窓越しに見える風景が暗いのは収録後や学校終わりだからなのか、それともこの時間になってレッスンをしているという事だろうか
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SHHisシナリオイベント「モノラル・ダイアローグス」の終盤にて、にちかが毎週レギュラーを務めていた番組が斑鳩ルカとの隔週変更となってしまった。
自分の居場所が徐々に奪われている感覚ににちかはきっと陥っている事だろう。
だが、彼女は彼女自身が思う以上に儚く脆いが故に、この気持ちを自分自身に吐き出すことすら出来ず、強がって虚勢を張っているように見える。
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にちかは鍛える為のトレーニングではなく、やり場のない気持ちを発散させるべく、あえてヒールを履きながらのレッスンをしているという事だろうか。
にちか自身はこの気持ちに気づいているのかな、気づいていなかったとしたら自分がしていた事を全否定されたと感じてしまうだろう。
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プロデューサー!!!!俺はお前と結婚したいよ。
これはにちかのようなバラエティアイドルやお笑い芸人、その他全てに言えることだ。
笑われる仕事ではない、笑わせるものだ。
周りや自分までも笑ってこその芸だ。
いくら笑える内容といえど、本人が仏頂面だったり辛そうにしていたら次第に周りも笑わなくなるものである。
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トレーナーも感じ取っているのだろう、このまま続けても実にならない事を。休息を取るべき時だと。
ただ、周りの大人が最良の選択をすればするほど結果的ににちかを苦しめてしまう。
斑鳩ルカにレギュラーを奪われ、更には発散先であったトレーニングやレッスンさえも取り上げられてしまった。
徐々に、徐々に、自分の居場所が取られていく。
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せっかく実った果実、実りかけている果実。
それが傷んでしまう、そうなっては元も子も無いということだろう。
トレーナーが最良の選択を取っている。
SSをし忘れてしまったが、この後プロデューサーから同じように「休もう」と言われている。
にちかは頑張りすぎているのだ、周りと比べたら劣る部分がある為に頑張りすぎているまでが丁度いいのだが、頑張る為に1番大事なのは休むことだ。
休んで、頑張りすぎる為のエネルギーを補給しないと次第に身体を蝕んでいってしまう。
ただの休息ではない、頑張るための休息。これも大事な準備の一つなんだ。
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にちかをプロデュースしているとよく友達から、よくそんな子をプロデュースしようと思えるよね私だったらイライラしていると言われる。
確かにとことん素直じゃなくて皮肉屋な彼女は傍からしたらイライラする存在この上ないだろう。
ただ自分はこれくらいの等身大さが好きなのだ。
他のアイドルも好きだがどれもこれも出来上がっている、既に彼女らは白鳥なのだ。
白鳥という成体を既に手にしている、後のことは綺麗に水面を泳ぐために羽ばたくための要素でしかない。
それならば、まだ綺麗に水面を泳げず羽ばたくことすら出来ないアヒルの子を気にかけるものだ。
母だって先に生まれた子よりも、後に生まれた子の事を気にかける。そういう風に出来ている。
だから、自分が七草にちかというアヒルの子を美しい白鳥にするべくプロデュースするのは自然の摂理なのかもしれない。
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