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HIJIKIが2023年に観た映画③

・2023/2/7 〜 4/6に観た映画の感想を書きます

・メモ書きに近いです

・がっつりネタバレはないけど、これから観る予定の人は注意

・何で2ヶ月分なのかな? 2月に全然映画を見なかったからだよ




フォレスト・ガンプ 一期一会

観るアメリカ近代史という雰囲気で良い映画。知っている人、もの、事件がサラリと出てきて「あ、これって!!」となる快楽に私は非常に弱いので数分ごとに来るそれに大分やられた。
歴史を踏まえた上で非常に美しい話が展開されるので、これ触れるべき歴史の暗部に触れてないみたいな批判が後年あるヤツなんだろうなぁとか、余計なことを考えてしまう。私はフォレストのように走る(Run!)ことができない。ダン隊長の話は素直に好きで、「神と仲直りしたんだろう」のくだりは素晴らしい。フルーツ会社のロゴ、懐かしいね。


AKIRA

めちゃくちゃ面白い!!!!!! 雑多なバーやサイバーパンクのエッセンスも感じる街の景色、バイクの光の軌道、独特な音楽、そしてあの死ぬほど見たバイクの止め方……冒頭5分でこの映画はちょっと違うぜ、と思わせるには充分な出来。
100%のイヤボーン展開も久々に見ましたね。そもそもサイキックホラーやサイキックバトル自体、令和に入ってからあんまり見かけないが……。
鉄男と金田が想像していたより深い仲で、それでも道を違えた仲間を、自分の手で決着つけようとする金田がかっこいいし切ない。ほぼクソ度胸と運転技術で超能力者に立ち向かう男……。作画も今見ても遜色ないし、とんでもない映画だなー。


Spree

バズに取り憑かれたUber Taxi運転手が人を殺しまくる話(1/11)。
今らしくスマホの配信画面(9:16)と映画っぽいアス比が入り乱れる作品。最初はそこまで期待していたわけではなかったのだが、最悪インターネットが多彩だし、意外性のある展開だしで楽しかった。
途中で配信画面を2つ並べて真ん中にも映像を流す……というシーンがあって興奮したし同時に「編集めんどくせ〜〜」と思った。面倒くさそうじゃない、絶対に面倒だから。

インフルエンサーが「インターネットやめろ」を言い出した時はポジショントークがお上手やなぁ!とひねてしまった。インターネット以外に居場所がある奴ばかりがそういうことを言う!


シン・仮面ライダー

平成ライダーは5,6本観ています。
本当に上映中は「最初の戦闘シーンかっけー!!」「クモオーグかっけー!」「話がガタガタ過ぎる……」「仮面ライダーをめちゃくちゃ真面目にやりたいのはわかる……」「ライダーの共闘サイコー!」「エンドロールで3曲流したいくらい仮面ライダーが好きなのはわかったから!!」といった調子で、一言でまとめると「困惑」だったのだが、インターネットでうみねことエヴァの話をし続けている人々の考察を読んだらかなりの部分は腑に落ちた。
でもこれは私の感想ではないのではありませんか? シン・仮面ライダーみたいなINTERNET SUPER BUZZ BUZZ MOVIEで本当に自分の感想を持てるのでしょうか?? ミッドサマーと同じ状況になっている。俺はインターネットオーグ。
スピンオフの漫画も面白いのでオススメです。


エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

エブエブ or EEAAO。海外圏の単語の頭文字を繋げる略称、イマイチ覚えられない。LMFAO。
クライマックスの「愛」でマスクをびしょびしょにしてしまった。「ニヒリズムに対抗する話」であるという評判は聞いていて、自分がどうせ全部意味ねーじゃんとすぐ思ってしまうタイプなので祈るように鑑賞したらしっかり刺さった形だ。

主題だけでなく、動ける俳優陣によるカンフーアクションやジョブの極才色のファッション、臆面もないパロディやアホ過ぎる展開など見所が多い作品だった(犬は武器にされる - Does the Dog Die?)
パラサイトなどもそうだが、2時間でこれだけ情報を詰めて、ジャンルも反復横跳びしまくる作品を普通に消費している状況。今後このレベルが要求されるのだとしたら作るの大変すぎる。


エスター ファーストキル

あの衝撃のラストの……何なら観てなくてもオチだけは知ってる人がいそうな……あのホラー映画が帰ってきた!!
エスターの顔が微妙に老けていて、本当に〇〇か?って感じがする。全体的には超エンタメな、わかりやすいサスペンス映画で、見ている間に安心感を覚える作品だった。(シン仮面ライダーとエブエブの後だったからかも)
中盤でちょっと捻りが入るし、ラストも今時これやってくれるんですかぁ!?というノリだ。悪い言い方をすると殺伐母娘百合を感じた。


2001年宇宙の旅

挫折した映画にリベンジ。猿のパートなげ〜〜。
白・黒・赤のコントラストが強烈な印象を残す作品だった。1968年の映画だが(1968年!?)白い艦内に真っ赤なソファ(座りにくそう)など今見てもオシャレ。
ひたすらゆっっっくり宇宙の旅……MVが流れたと思うと、モノリスとの接触シーンや宇宙に放り出されるシーンでは息が詰まりそうな無音が場面を包んだりと緩急が決まっており、映像がキメキメだ。
終盤、昔のWindows Media Playerみたいな映像が流れた時はあと20分ずっとこれじゃないだろうな……と思ったら最後の部屋が超🆒だったので満足度100!!!!で終われた。しかし、55年前(55年前!?!?)の映画のパロディを今でも全然やるし、ディストピア飯は大人気だし、こんな擦ってていいんだろうか。その位この映画に強度があるってことか。

※誤字修正 75年前ではありません。



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