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とりあえず自律神経を整えなくては始まらない

人生において一番大事なものって何ですか?
重大な問題だと思うのでじっくりと考えていただきたいのですが、おそらく答えは一つでしょう。
おわかりですね?

そう、自律神経です。

自律神経とは、門外漢のぼくが門外漢の皆様にもわかるように簡単に説明すると、「自分では動かすことのできない部分を司る神経」ということになります。
例えば心臓の鼓動の速さ、汗をかくこと、血液の流れなど。
例示してみるとからだの重要な働きばかりですね。

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。
ざっくりとイメージで分けるならば「交感神経」が活動モード用の神経で「副交感神経」が休息モード用の神経となり、人はそれぞれを交互に切り替えながら一日を生活しています。

この自律神経が上手く働かなくなってしまうと「シャキッとしないといけないときに上手く身体が動いてくれない」「眠らないといけないのに全然寝付けない」という事態に陥ってしまいます。
運動や睡眠は健康のための大事な要素ですので、自律神経の働きが上手くいかないと運動や睡眠がままならなくなり負のスパイラルに陥ってしまいかねません。

自律神経の名医・小林弘幸さんの著書『整える習慣』には自律神経を整えるための今すぐできる具体的な方法が108も紹介されています。

今回、そのうち大事そうなものを6つピックアップしてまとめてみました。


鞄の中を整理する

自律神経は実に些細なことに影響されるということの一例です。
鞄の中がごちゃついていると目当てのものを取り出すのに苦労します。
さらには「失くした!? いやそもそも入れたっけ?」などといらぬ気苦労をしなくてはならなくなります。

こんなことだけで交感神経は跳ね上がり血流は悪くなり集中力は低下してしまうそうです。
普段から身の回りのものはすっきりと整理しておきたいですね。

服や靴の選び方を変える

小さめの服や靴で身体を縛られているとそれだけで交感神経が反応し、コンディションに悪影響を与えてしまうようです。
ビシッとした格好を求められる職場だと厳しいかもしれませんがネクタイを緩めたり、時々靴を脱いだりなどしてリラックスするのがよいでしょう。

時間の使い方を少しだけ工夫する

人のコンディションは一日のうちに上下します。
例えば朝の時間帯は集中力が高まり、ものを考えるのに適した時間帯になります。
この「勝負の時間」にはメールチェックのような思考をあまり要しない作業をするのはもったいない。なるべく重要度の高い仕事をこなしたいものです。
できれば前日から何をするか決めておくのがベストです。

逆に昼食後二時間は副交感神経が優位になり、ほとんど仕事がはかどらない時間帯になります。
ここでは重要な仕事はあきらめて、単純な作業などをする時間に当てると効率的です。
また、人と話すことによって交感神経を高められるそうなので、昼食後のやる気の出ない時間に打ち合わせなどを入れると徐々にエンジンをかけていくことができます。

寝る前の習慣を変える

睡眠は自律神経と切っても切れない関係にあります。
質の良い睡眠は自律神経を整えてくれますし、逆に自律神経が乱れていると眠れなかったり疲れが取れなくなってしまいます。

上手に入眠するために大事なのは以下の三つ。
1.夕食は寝る3時間前に済ませておく
2.寝る前2時間はスマホやPC、テレビは見ない
3.必ずお風呂に入り。2時間前にはお風呂から出ておく

共通しているのは、なるべく夜の時間はゆったりと過ごし、副交感神経を高める生活習慣を身に付けておくことです。

想定外の問題が起こったら、次の予定をあきらめる

緊急の用事というものは忙しい時にこそやってくるもの。
すぐにやらなければならない優先度の高い仕事はベストコンディションで臨むべきです。
そんな時に「次の予定に間に合うだろうか?」などと考えるのは自律神経を乱すもと。

目の前のタスクに集中するために次の予定はすっぱりとあきらめてしまった方がベターです。

飲み会の予定にはすぐに答えず、一日考える

飲み会は全部が全部楽しいものとは限らないですよね。
お酒はほどほどなら幸福感を与えてくれますが、飲みすぎると次の日に差し支えたり生活習慣の乱れにもつながります。
そもそも飲み会自体が面倒だったり気が進まなかったりすることもあるでしょう。

その場のノリで一度参加表明した後に「やっぱり面倒だな」と思ったり後悔したりするのは自律神経に結構なダメージを与えます。
そこで、即答せずに必ず一日待って返事するという決まりをもうけてしまうことです。

行くべきか行かないべきか目的を踏まえてじっくり考えて参加・不参加を決めればその決断自体に納得感と自信が生まれます。

おわりに 神経質になりすぎないで

自律神経を整えるための6つの習慣を紹介しましたがどう感じましたでしょうか?
「考えすぎじゃない?」
と思う方。それはそれでよいと思います。
たぶんあなたは強い自律神経をもっておられるでしょう。

ですが弱った時ほどそういう些細なことが大事になってくるのです。
疲れていると普段は気にならないテレビの音や外からの子どもの声などが妙に大きく聞こえたりするものです。

自律神経を整えるためにアレをしなきゃ、これをしなきゃと考えること自体が逆効果なので、まずは自分の中で簡単に実践できそうないくつかのことだけ始めてみるとよさそうです。

『整える習慣』には今回紹介した6つだけでなく、合計108の習慣が紹介されています。
きっとあなたが実践してみたいと思える手法が見つかるはず。

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