見出し画像

【歴史】三国○○の覚え方

歴史を学ぶのは面白い。
面白いのですが、学問として学ぶのであればある程度は暗記事項と言いますか、細かいところの記憶をきちんと持っていなくてはなりません。
暗記はぼくの最も苦手とするところなのですが、それでも塾講師を続けていくうちに歴史の重要事項の覚え方というものをいくつか見聞きしたり自分で考えたりしたものです。

今回はぼくが歴史を解くときや教える時に使っている覚え方をご紹介します。
近代史にいくつか登場する「三国○○」にテーマを絞ってみました。
よろしかったらご活用ください。

1.三国同盟

覚え方:「同盟ありがとう!」「どおいたしまして」

第一次大戦時の三国同盟は「ドイツ」「オーストリア」「イタリア」
三国の頭文字をとって「ド・オ・イタ」しまして。と覚えましょう。

補足:三国同盟はドイツのビスマルクがフランスの孤立化を目的としていたが、のちにイギリスやロシアに対抗する意図が強くなりました。
第一次大戦中にイタリアはこの同盟を抜けてちゃっかり戦勝国側の陣営にいたりします。

2.三国協商

覚え方:ええ風呂で競争しよう

三国協商はイギリス・フランス・ロシアからなります。
英仏露で「ええふろ」と覚えましょう。
「いい風呂」でも良いのですが英で覚えておくと「イギリスだっけ? イタリアだっけ?(インドではないよな?)」となるのを避けられるのでおすすめです。
競争→協商は多少強引ですが、お風呂でバシャバシャ泳いでるイメージですね。銭湯で泳いじゃだめですけどね。

補足:三国協商はこれも第一次大戦前に組まれたもの。
三国同盟に対抗する形で作られました。
協商国もしくは連合国と呼ばれます。
ちなみにイギリスは戦争メチャメチャ強いので中学校くらいまでの内容ではイギリスが入っている陣営が勝つと覚えておいてだいたい問題ないです。

3.三国干渉

覚え方:仏(ほとけ)とドクロが干渉する

三国干渉の三国とはフランス、ドイツ、ロシア。
仏(ほとけ)はフランス。ドクロは独(ドイツ)と露(ロシア)。

ドクロの柄のスカジャンなんかを身にまとった世紀末っぽい髪型のドイツとロシアが「おう、日本ちゃんよ。ちょっと調子に乗りすぎてねえか? お前が清から奪ったもん全部よこせよ」とカツアゲしているところに、仏さまが仲裁に入って「まあまあおよしなさい。遼東半島を清に返すくらいで許してあげなさいな」なんて、そんな寸劇をイメージしてみてください。

補足:三国干渉の背景には日清戦争で日本が清に勝利して、遼東半島などを手に入れたという出来事があります。
東アジア進出をもくろむロシアが、利害の一致したフランスとドイツを誘って日本に干渉。
このころのロシアは南下政策をアジア方面に注力したかったようで、シベリア鉄道に投資をしていました。
フランスはロシアとの連携を強めていたころのため、参加。
ドイツの参加はちょっと場違いな気もしますが、ロシアにアジアの方を向けさせてバルカン半島での覇権を握りたかったこと、そのロシアに注目してイギリスが東アジアにて忙殺されることを期待したようです。

4.日独伊三国同盟

覚え方:これはひどい(日独伊)同盟だ

というかこれって覚え方いらない気もしますね。日独伊なので日本・ドイツ・イタリアに決まってますもん。
ただ、結構ひどい同盟であることは確か。
第二次大戦期の同盟国は自らを「枢軸国」と名乗りました。
これは「我々こそが(ヨーロッパ)世界の中心たる軸である」といった思想から。まったくの悪役です。
当時のドイツ、イタリアはヒトラー、ムッソリーニが率いるファシズム国家でした。日本もそういった国々を見習うように軍部の力が強くなっていった結果だいぶひどい結果になりましたね。

補足:日独伊三国同盟は第二次大戦中に成立しました。
同盟というのは「仲間が戦争してたら助けてね」くらいの意味です。
第二次世界大戦はこの三国が同盟国側の中心となって戦いましたが、いちばんに降伏したのはやはりというかイタリア。
日本は最後まで手を焼かせました。


以上。
ザックリとですが三国○○の覚え方でした。
まずは語呂合わせなりなんなりで枠組みを大まかに覚えてみてください。
それから歴史的背景や各国の思惑なんかを学んでいくと楽しく、深く覚えられます。
お読みくださってありがとうございます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?