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【楽曲派になろう?準備企画】疾走感ってなんぞや【神者の神者による神者の為の楽曲派講座?】

こんばんはひいろです
世間には「楽曲派」なるワードが存在しますよね
主にアイドル界隈で「アイドル個人への興味ではなくそのグループの楽曲への興味が勝っている」人というようなニュアンスで使われているかと思います

多分に揶揄やある種の自虐を含む自称、他称ではあると思いますが、ここでは単に「ある程度の知識をベースにして音を楽しめるようになれる」といいよね、というような感じで「楽曲派になろう」或いは「楽曲派講座」と銘打ってやっていきたいと思っています
しっくりくるタイトルを思いついたら正式決定します

と言っても私自身がしっかりと音楽を学んだわけではなく単なる素人の独学です
あくまでひいろ式知識ベースな音楽の楽しみ方講座だと思っていただければ幸いです

今回はその準備企画、もとい読者筆者双方のお試し記事といった体裁で進めていこうと思います
そのため知識を積み重ねる順番はひとまず置いて、今回は私がちょっと語りたいなというテーマを扱います

テーマはタイトルにも示したとおり「疾走感」です
ではやっていきましょう

疾走感って知ってる?

自分は好きな曲を話すときに「イントロの疾走感が~」とか「曲を通して疾走感溢れる~」といったような表現を結構使います

この「疾走感」
曲の「速さ」に関わるワードであることは少なくとも伝わっているかと思います
では曲の「速さ」は何に因るでしょうか

・テンポ
・リズム
大凡この二つが関わってきます
両方ともよく耳にするワードだと思いますが、音楽を語る際には、最も知覚しやすく且つ最重要な要素だったりします
この二つが絡み合う事で曲の「速さ」が決まると言っていいでしょう
まずはこの二つについて少し解説しましょう

テンポってなに?

テンポとは簡単に言ってしまえば曲の速度を示すものです
最近ではBPMという指標で表されることが多いですね
BPM(Beats Per Minute)は1分間に何回4分音符が鳴るかを表す(4/4拍子の場合)単位です
例えばBPM120は1分間に4分音符が120回、つまり1秒間に2回鳴るということです
「この曲はBPM120くらいのテンポだね」と言ったような使い方になります

このテンポ、基本的に速ければ速いほど疾走感は出ます
単純に速度が速いので当然スピード感のある曲に仕上がります
また神激では頻出ですが、曲中でテンポを変えてしまう(テンポチェンジ)事でそのパートの疾走感(逆に遅くすれば鈍重感)を演出する事も出来ます

テンポは曲の雰囲気を決定する最も基本になります
作曲する際に、最初に決める事も多いですね
テンポを軸にメロディーやこのあと紹介するリズムを組み立てていくことで曲が出来上がります

リズムってなに?

リズムとは、周期的な繰り返しによって表されるパターンのことです
生活リズムや生体リズム(体内時計のこと)といった使い方が馴染み深い単語でしょうか
音楽においても周期的な繰り返しによって表されるパターンを指します
例えばQueenのWe Will Rock Youを思い浮かべてみましょう

イントロの「ドンドンタッドンドンタッ」
これがリズムです
視覚的にもみてみましょうか

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これはWe Will Rock Youの「ドンドンタッドンドンタッ」の打ち込み画面(イメージ)となります
黒い棒が音を鳴らすところ、「ドン」や「タ」で空白が無音、「ッ」を表しています
この一定の繰り返すパターンがリズムになります

ちなみにこの四角のマス目が並んだ画面のことをピアノロールと呼ぶのですが、リズムを理解する上では割と都合のいいものだと思ってまして
要はこのマス目の埋め方が、リズムの作り方になります

さて、では本題の速さとはどう関わってくるでしょうか
それはBPMが一定の場合、マス目を細かく埋めた方が曲が速く感じ、広く埋めるほど遅く感じるということです

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同じ「ドンドンタッドンドンタッ」でもこうすれば2倍速に聞こえますし

画像3

逆にこうすれば半分の速さに感じます

BPMを変えずにスピード感を変えるのがこのリズムによる変化です

疾走感とは

本題です
まずは神激の「神奏曲:テンペスト」を思い浮かべてください

Aメロのドラムパターン、2種類で構成されており、前半よりも後半の方が疾走感のあるリズムになっていませんか?
滅茶苦茶簡略化したドラム音源を参考程度に作ってみました

どうでしょうか
BPMは一定ですが後半の方が速く感じません?
前半は4つ打ち、後半は2ビートといった名前で呼ばれたりします
こういった感じで体感速度に差をつけるのが疾走感を表現する手法の1つかなと思います

続いてサビ
ここで使われている手法がシンコペーションです
これもわかりやすいドラムパターンを用意しました(テンペストとは無関係のやつね)

前半はシンコペーションをしないシンプルな8ビート
後半はシンコペーションを多用したパターンです
後半のクラップ音(手拍子の音みたいなの)が入っているところがシンコペーションしているところで、リズムを食っている感じ、わかりますでしょうか
これが入ることで前のめりになるような性急さが表現でき、疾走感が生まれます

テンペストでは「爆音を鳴らし〜」のところから使用しているのがわかるでしょうか?

この他にも色々な手法がまだまだ有りますが、今日のところはこの程度にしておきましょうか

おわりに

どうでしょうか
文章だけで説明するのってなかなか難しいですね
ただ少しでもこういった感じのことを知っていると、より音楽を聴いて楽しめると思います
本企画ではこのような知識であったり、曲に対する感想を言語化する手法だったりを紹介していければなと思っています

聞いてみたいことや知りたいこと、質問などあれば記事のネタになるのでお寄せください

それではこの辺で
読んでいただいてありがとうございます

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