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毒書人の楽園(映像版)

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#映画

『室井慎次 生き続ける者』ネタバレ注意する必要はあったのか

映画を見終わった人達の賛否両論、感動した人から、駄作だと怒り狂う人まで両極端な映画評があふれていますが、私は見終えてどうだったのかというと、2024年に観た映画の中で、現在映画館で観た映画20本の中で、残念ながらワースト3に入ってしまいました。 だいたいにして、今回の映画、いろんなニュースでも見ていましたが、俳優の柳葉敏郎さんを室井慎次という役から解放してあげたかった、という言葉を読んだ時点で、もう室井慎次さんをこの映画で殺すつもりなんだなぁと思ってしまったのですが、更に先日

【ネタバレ注意】ヴェノム ラストダンスは序章である

ヴェノム最終章、三部作完結。 という触れ込みのこの映画、1作目2作目よりもスケールは大きくなりすぎている気もしますが、MCUの世界がいろんな作品と融合して大きくなってきているので、仕方ないことなのかもしれません。 二人?の人間とシンビオートのバディ映画とも言えるでしょう。 今回はヴェノムを創った神?であるヌルが登場、この宇宙が出来る前から存在するらしいヌルが自らの創造物であるシンビオートによって幽閉されていて、そこから解放されるためには、ヴェノムの中のあるものが必要だという

ACMA:GAME 最後の鍵?だったのか

テレビシリーズをやってから映画で完結というのは最近のテレビドラマのパターンではあるが、原作のファンとしてはテレビシリーズがある意味がっかりな出来だったのにそれをスケールアップして映画というのは大丈夫なのかという心配しかない。 原作漫画で主人公と最後のアクマゲームを闘う事となった父親との対決を終え、原作とは全く違った展開で続いてしまった本作。 しかも、敵役のトップがまさかのあの人?? しかも予告編を見ると、悪魔がゴジラかというようなトンでも映像も見えて、もはや心配しかない。

八犬伝 虚実の割合の是非

南総里見八犬伝というと日本ファンタジーの原点とも言える作品として有名ですが、今回の原作は山田風太郎の本が原作となっているので、八犬伝自体は原作の原作といったところでしょうが、映画の尺の問題もあるのだろうけど、二十八年もかけて書いてきた八犬伝が短すぎる。 というか、ずいぶんエピソードを端折ってるよね、というのが私の印象です。 これは作品自体の評価は原作本読んでからだなと思うので、本屋に買いに行くつもりです。 この映画の見どころとしては、八犬伝という虚の物語と、それを描いた滝