音楽の力 -イチロクというアーティストについて-
「さあ、音楽を聴こう」
そう思ってiPhoneを撫でるとき、ふと思い出す人物がいる。イチロクさんである。
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イチロクさんとは、YouTubeや音楽アプリ「nana」に、カバー曲やオリジナル曲をアップしている、ひとりのアーティストだ。
▶︎YouTube
https://m.youtube.com/channel/UCo1ORaOpnLNbbx_H8He5JOA
▶︎nana
https://nana-music.com/users/2610187
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彼の『愛』という曲が、私はとても好きだ。
▶︎https://youtu.be/SciQD7g_YOc
“結局のところ言葉だから 明日にはお別れかもしれないよ 結局のところ言葉だから 明日には嘘になってしまうかも”
“だけどね 愛してる 愛しているのよ こんな事言うの 恥ずかしいけどね 愛してる 愛しているのよ こんな事言うの 照れ臭いけどね 今はそれが全てなの”
女性目線で語られた「愛」のかたちが、とても温かくて、優しい。心地よいメロディーラインに、一音一音丁寧に奏でられたギターの音。少しハスキーな歌声は、まるで楽器の音みたいに美しいと思った。
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もう一つ、何度も聴いてしまう歌がある。
秦基博さんの『僕らをつなぐもの』をカバーした動画だ。
▶︎https://youtu.be/GyMDEbRes8I
私は原曲のCDを持っているが、それとはまた違った良さがある。原曲の歌詞やメロディーを引き立てるように、彼は自然に歌う。それなのに、さり気ないアレンジやコーラスで個性を感じさせるから、不思議だ。
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カバー曲も含む、彼の歌ったすべての歌に言えることだが、彼の歌を聴くと、感情が揺さぶられる。歌に込められた想いが誰よりも強いからではないだろうかと、私は思う。
歌に想いをのせるのは、簡単なことではない。メロディーをなぞっただけでは伝わらないし、ただ単に感情のみで歌ったとしても、煩く聴こえてしまう。
彼の歌は、とてもバランスがいいのだと思う。だからこそ、私は彼の歌からその想いを受け取ることができた。彼の歌に出会えて良かったと、心から思う。
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音楽の持つ力は、計り知れない。
小さい頃から歌うことや音楽を聴くことが大好きだった私は、今でも音楽の力に支えられて生きている。
辛いときも、嬉しいときも、私はふとイチロクさんの歌を思い出す。そして、そっと聴きに行くのだ。
これは私の勝手な願いだけれど、彼がずっと、歌やギターを続けていてくれたらどんなにいいかと思う。そうしたら、音楽と一緒に「あの時はこうだったな」と色々な出来事を思い出すことができるだろう。
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音楽の面白さを教えてくれた彼は、元気にしているだろうか。そうだったらいいなと思いつつ、今日は布団に入ることにしよう。