見出し画像

島神様と暮らすまち

島に暮らし始めてから、時々普段と違う風景に出くわすことに違和感を感じていた。まちを歩くと、意外な場所で大小の社や赤い鳥居が所せましと登場する。ビルの谷間を始め、細い路地の途中にポッカリと開いた空地、鉄骨階段の下、建物の屋上、専用に設けられた道路の突き当たり等、様々だ。しかもその社の向きも思ってもみない方を向いていることが多く、形やサイズも統一されていない。

古くから屋敷稲荷として民家の庭に独立した社が造られ、それが残されてきたらしい。よくよくまわりを見てみると、今も庭付きの一軒家の高い塀の内側には、赤い鳥居をよく見ることができる。

千住は大きな街道への出発地、旅の無事を願い神様信仰が盛んに行われてきたように思う。多くの神社や富士塚、妖怪逸話まで江戸時代に栄えた宿文化の思いが今に伝わる。千住で困ったことがあったら神様にお願いしてみよう。きっと近くの神様がそっと助けてくるに違いない。

明日は、いよいよ「千住スタイルの住宅」を探ります。

この投稿はFacebookページで2016年7月14日に投稿されたものです。1週間でお届けする「島プロRide on」島のかたち その4です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?