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千住スタイルの住宅

千住育ちの子供達は公園だけでなく路地好きだ。複雑に入り組んだ細い路地裏を知り尽くし、誰にも負けない自分だけの抜け道を持っている。路地遊びをしていた子供達が、気がつくと近所のお宅にあがりこみ、親よりも先に近所のおじさんと仲良くなる。子供は地域社会が育てているとしみじみと思う。

千住の住宅は様々だがあえてあげるなら、細い路地に面した狭小住宅をあげたい。家が狭く光を取る方向が路地方向だから路地には目いっぱい生活感をだし開放する。路地に近いところに居場所をつくり、遊びに来る人を迎え入れる。緑や格子の引戸、アルミのベランダなど、プライバシーと開放性を生活の中でうまく使い分ける。この路地に面した壁面の工夫が、これらの住宅の最大の特徴になっていく。

用意された既成の住宅を建てるのではなく、その場所の特徴を理解し、地域環境に融合した住宅が並ぶことを望む。そこには、きっと子供たちの遊び場があるはずたから。。

明日は、「不自然なまちづくり/誰のためのまちづくり」です。

この投稿はFacebookページで2016年7月16日に投稿されたものです。1週間でお届けする「島プロRide on」島のかたち その5です。



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