見出し画像

棟梁がいる街

少し前の時代を考えてみると、地域には必ず棟梁(大工)がいた。建てたい家を伝えて、あとは任せておけば棟梁が家の面倒を見ていてくれていた。古くなって壊れかけた軒先をいつの間にか直してくれたり、常に地域全体に目を光らせて街をキレイに整えてくれていた。

千住の古い建物を見ると、時々、あ〜まちのことを考えているな!と思える「意志」のようなものを感じることがある。そういえば、もともと幕府に仕え江戸城や日光東照宮の建設に関わった大工・甲良家の別邸等もあり、地域全体が古き良き棟梁の技術にあふれていたことを想像する。

時代が変わり便利さや経済性を理由に、彼らが培ってきたまちへの配慮を知らず知らずに切り捨ててしまってはいないだろうか? こういう時代だからこそ、古くからまちのことを考えていた棟梁達が語ってきた『まちへの配慮』に耳を傾けたい。


北千住島プロジェクトnote上でお届けしている島プロ ライドオン。今年のテーマは『今だからこそ1010宅論』です。 その1は、2020年10月4日にアップされました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?