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価値観の転換

社会情勢やライフスタイルは、常に大きく変化する。僕たちが住んでみたいと思う場所も、その時の価値観に合わせて左右シフトする。

某情報誌で『意外と住みたい街ラインキング』に常に上位に入る千住は、郊外ニュータウンに見られる庭付・駐車場付・南向きの誰もが憧れるような住宅に住むことは難しいが、それでも少し窮屈な家の先には都心に近い便利さと宿場町時代から続く歴史文化の街が見え隠れする。

荒川と隅田川に囲まれた千住エリアは、古くからの価値観をそのまま残し、長い期間変わることのない街の風景を保ってきた。特に島の周辺部に行くと昭和ノスタルジーを感じれる場所に出会うことが多い。また新しい世代が街を開拓し、まちあるきのファンの多い街であると共に、路地裏セレクトショップや古民家カフェのようなお店も増えている。週末に行われる多くのイベントやフリーペーバーも街の魅力となっている。

僕たちが想像する暮らしは住まいとしての家の形や大きさだけではなく、きっとまちの中に商・業・住/混成の『その場所』を求めているのだと思いたい。


北千住島プロジェクトnote上でお届けしている島プロ ライドオン。今年のテーマは『今だからこそ1010宅論』です。 その2は、2020年10月5日にアップされました。

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