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父の日
父の日になにしてたっけなって改めて振り返っても全然思い出せない。ただ毎日子供の私を大人になるまで…いや、大人になってからも社会不適合者の私を不自由なく生活出来るように働いてくれていたのに、ほとんど感謝を伝えられなかった。日常生活でありがとうって何回言ったかもわからない。ただ当たり前のように毎日居たのに…と、居なくなってしまってからああしておけばこうしておけばと幾らでも湧いてくるものである。
ここ数年よく理由は分からないが、ふと父に何かプレゼントをしたいなと保土ヶ谷にある有名な甘納豆屋さんを毎年尋ねていた。何の予感だったか、今となっては別れを知らぬ間に感じていたのだろうかと不思議な気持ちになる。
父の好物である甘納豆、何となく思い出して今年も買いに行けば良かったなって、習慣ってものは行動と記憶が結びついたものだからあのお店に行けばきっと父がいた頃の日常の片鱗を感じられるのだろうか。
もうすぐ2年、まだ気持ちは整理できてないけれど就職に向けてやっと動き出せた。父に恥ずかしいところを見せるのはもうおしまいだ。がんばろう。
何となく写真フォルダから選んだ親父の愛車だったランサーターボ。いつか買って父と一緒に乗りたかった夢の1台でした…もう間に合わないけど、私が生きているうちに親父と同じ景色を見に行こう。自分の夢を叶えよう。
よし、少しだけ前に進む理由が出来たかな。
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