未読

きっと、見られることはないのだろう

きっとこの声は、想いは、文字は、届くことはないのだろう


分かっていて開くページ、触れる文字盤


私の満足のための送信

最後までやり切るための意地


どうして届かなくなったのだろう

いつから受け取ることをやめたんだろう


側にいてくれたらなんて言ってくれるのだろう


これから一緒の未来はないのだけど、
これまで一緒だった時間を想いながら

『既読』の文字がつかないところに、送信してみる

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