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第562回 メジロ(8回目)って

①春になると梅の花にメジロ(体長約12㌢)

   春になると、ちょこまかちょこまかと忙しなく動き回る二羽の小さな野鳥…その野鳥のなまえはメジロ。漢字表記は極端に簡単な字で「目白」か難しいの「繍眼児」か…英名でも"White-eye"。また中国語名では「繍眼鳥」と呼ばれています。雌雄同色で目の周りの白い輪が特徴的と言えます。日本では室町時代からメジロの名で知られているらしいです。

②http://sasage-turibori.cocolog-nifty.com/blog/2018/02/post-97f0.htmlより引用のメジロの眼のアップ

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   このメジロに関しては身体が名前を呈する等の言うように、②の写真のように眼の周りに白い縁で覆われているから「目白」ってことになります。世界的に見て英名もそうだからわかりやすいです。この体長約12㌢の小さなメジロと体長約16㌢のウグイスが良く混同されます。その一番いい例がメジロの体色をしたウグイス餅であったりして…

メジロのつがい(左がオス、右がメス)

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   冒頭にも申し上げたように、③の写真はメジロのつがいです。つがいになる春にはいつもつがいで行動して、椿や梅、桜の花の蜜を求めて、それが例え、民家であろうとも臆すことなく、現れ美味しそうに蜜を吸っていくのです。その鮮やかなオリーブ色でつがいで行動するメジロに対して、ウグイスはいつも単独行動で「ホーホケッキョッ」の鳴き声だけでメジロと間違われるのです。

④良く混同されるウグイス(体長オス約16㌢、メス約14㌢)

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   ④の写真がウグイスです。メジロの鮮やかなオリーブ色の緑を見た後に、このウグイスの緑を見てみると、あなたもきっとウグイスの緑がくすんで見えるに違いありません。メジロは春先の明るい日差しにはしゃぎ回りますが、ウグイスはこの春がきて、縄張りを確保しさえずるまでは薄暗い藪中で隠遁生活を送っているのですから。

⑤近いようで近くない?チョウセンメジロ(体長約12㌢)

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   カラスの時にも語りましたが、ハシボソガラスハシブトガラスは見た目は似てはいるものの、種的には近種ではなく、ハシボソガラスの近種なんと台湾にいるクビワガラスでした。それと同じように⑤のチョウセンメジロは見た目も身体の大きさといいものすごくメジロに似ていますが、近種かどうかといいますと別種のようです。またチョウセンメジロは類い稀な「旅鳥」です。

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