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第642回 野鳥が好む誘鳥木-2-

①http://torilogy333.blog.fc2.com/blog-entry-58.htmlより引用のイラスト

   前回の第639回は私たちの本身近にいる野鳥の食性をスズメキジバトドバトハシブトガラスハシボソガラスヒヨドリメジロムクドリと本当に毎日のように私たちの生活に密着するような野鳥を取り上げました。これらの野鳥はすべて留鳥で四季折々の姿を見せてくれています。今回はちょっと覗きに行かないと見ることが出来ない野鳥の食性です。またアオバトは山、イカルは漂鳥、オナガは地域限定、ジョウビタキツグミは渡鳥です。様々な生き方をしています。

②http://szi.blog83.fc2.com/blog-entry-661.htmlより引用のミズキの実を食べるアオバト

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    ②の写真のアオバトキジバトと同じく別名が「ヤマバト」で、またしかも海辺に海水を飲みに行くということもする珍しい野鳥でもあります。鳩にしては非常に綺麗な姿のアオバトは街中に住むドバトとは違い、エノキ、カキ、ガンコウラン、サクラ、ソヨゴ、ドングリ、ナナカマド、ナワシログミ、ニセアカシア、ニワトコ、ノブドウ、ヒサカキ、マユミ、ミズキ、ミツバウツギ、ヤマグワ、ユズリハと食性は山の生活を中心で、このあたりはキジバトと似ています。

③https://www.google.co.jp/amp/s/kakitori.exblog.jp/amp/28863531/より引用のエノキの実を食べるイカル

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   アトリの仲間の③の写真はイカルです。アトリの仲間は、アトリイスカもいますが、この項ではウソシメにします。冒頭のイカルは、クズ、エノキ、カラスザンショウ、キハダ、ジュズダマ、ヌルデ、ムクノキを好み、ウソはウリハダカエ、ズミ、ツルウメモドキ、ナナカマド、ネジキ、ノリウツギ、フユイチゴ、ナギナタコウジュ、シメはアキニレ、エノキ、エンジュ、オナモミ、センダン、ナナカマド、ムクノキと仲間でもやはり食の好みはありそうです。

④http://ibuhato.blog100.fc2.com/blog-entry-2228.htmlより引用のピラカンサの実を食べるオナガ

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   オナガといえば、わずか十年足らずで、佐賀県を除く、西日本から姿を消しました。その原因が不明で、朝鮮半島からやってきたカササギとの抗争で、いまや北陸方面にしか生息していないとされます。そのオナガはウメモドキ、エノキ、カキノキ、ジャノヒゲ、ツルウメモドキ、トウネズミモチ、ナンテン、ノブドウ、ハナミズキ、ヒサカキ、ピラカンサ、ムクノキ、ムラサキシキブです。そのオナガの抗争相手のカササギはいろんな果実やなんとマツの花が好物らしいです。

⑤https://www.google.co.jp/amp/s/burarijp.exblog.jp/amp/23229764/より引用のナンテンの実を食べるジョウビタキ

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   ヒタキの仲間の⑤の写真の日本では冬鳥のジョウビタキはイヌザンショウ、ウメモドキ、ガマズミ、クコ、センリョウ、トウネズミモチ、ナンテン、ピラカンサ、マサキ、マユミ、モチノキ、ムラサキシキブ、ヤブコウジ、ヤブムラサキが好きで、仲間ですが、夏鳥のキビタキはハナミズキ、マユミ。他のノビタキルリビタキオオルリなどのヒタキの仲間はアカメガシワ、カラスザンショウ、クサギ、サンショウ、ツルウメモドキ、ヒサカキ、ヘクソカズラ、ミズキ、モッコクです。

⑥http://blog.livedoor.jp/aoirotoridori/archives/47863710.htmlより引用のナンキンハゼの実を食べるツグミ

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   ⑥の写真のツグミも渡鳥の冬鳥です。このツグミだけは日本の冬においてはさえずらないことで有名です。ガマズミ、グミ属、ズミ、トウネズミモチ、ナンキンハゼ、ナンテン、ヤツデ、ヤブコウジを好みます。またトラツグミはウメモドキ、カキノキ、ヒサカキ、フユイチゴ、ヤマハゼ。ツグミの仲間はアオキ、イチイ、イヌツゲ、ウメモドキ、エノキ、カキノキ、ツルウメモドキ、ナツハゼ、ナナカマド、ニシキギ、ノブドウ、ハナミズキ、ヒサカキ、ピラカンサ、マサキ、マユミ、ムクノキ、ムラサキシキブ、モッコクです。

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