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第1331回 野鳥の別名 ⑵

①https://www.gettyimages.co.jp/イラスト/鳥?family=creative&mediatype=illustration&phrase=鳥&sort=bestより引用の色んな野鳥のシルエット

②https://db3.bird-research.jp/news/201804-no4/より引用の昔はカワラバトで今はドバト(体長約33㌢)

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   飼鳥の"カワラバト"から、野に放たれて自分では採餌出来ず、人からエサをもらっている②の写真のドバト。もう江戸時代には『ドウバト(堂鳩)』と言われていました。またその昔の今の身近なスズメと違う[雀]の「舌切り雀」のニュウナイスズメは、別名を『ニイナイスズメ(新稲雀)』と、やはり"稲"のイメージがあります。春告鳥のウグイスは『ホホキトリ(法吉鳥)』『キンイドリ(金衣鳥)』『ヨウリ(黄鸝)』『ハナミドリ(花見鳥)』『アタゴドリ(愛宕鳥)』とさすがは三鳴鳥、いろいろです。

③https://yacho-joho.com/niteiru-yacho-chigai-miwakekata/ban-ooban-chigai-miwakekata/より引用の左側がバン(体長約32㌢)と右側がオオバン(体長約37㌢)の比較

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  ただ単に"バン"といっても、③の写真のようにバンオオバンに分かれます。クチバシの根本が赤いのがバンで、別名は『タケイ(田鶏)』で、オオバンは英名を"Eurasian coot"と言います。同じく水鳥で、葦の多いところにいるカモをヨシガモと言います。身体の色合いが蓑を被ったようだから『ミノガモ(蓑鴨)』や『ミノヨシ(蓑葦)』の別名があります。ずんぐりした身体のゴイサギは出世鳥です。幼鳥期の名前はホシゴイです。その時の幼鳥の別名は背が黒きから『セグロゴイ(背黒五位)』

④https://www.birdfan.net/2020/02/28/77588/より引用の左側がキレンジャク(体長約19㌢)と右側のヒレンジャク(体長約17㌢)

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   今度は樹上採食の野鳥で歌舞伎役者のような④の写真の左側がキレンジャクと右側のヒレンジャクです。簡単な区別は尾羽の先が黄色いか赤色かです。キレンジャクは『じゅうにこうじゃく(十二黄雀』ヒレンジャクは『カラスズメ(唐雀)』と言います。大きな鳴き声のオオヨシキリは、葦原に生息するために『ヨシハラスズメ(葦原雀)』の別名と俳句名の『ギョギョシ(行行子)』があります。「源平つつじ、白つつじ」でお馴染みのホオジロは、身体付きも色合いもスズメに似て『山雀』です。

⑤https://www.birdfan.net/2018/01/19/58906/より引用の非繁殖期のつがいのスズガモ(奥側がオス、手前がメス体長約46㌢)

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   再び水鳥になります。⑤の写真は非繁殖期のスズガモの姿です。どんなカモ達もこの時期になるとエクリプスが始まり、メスの体色になります。もともと翼に白い部分と鼻先が白く、別名は『ハナジロハジロ(鼻白羽白)』です。クチバシが広いハシビロガモは和名もそのままですが、別名も『クチガモ』『ハシガモ』と素直です。清少納言の「随筆:枕草子」に登場する浜辺を歩き回るイカルチドリはその上品そうな勾玉の白い首輪をした様な形状から、別名は『クビタマチドリ』です。

⑥http://satoubin.photo-web.cc/aobato.htmlより引用のつがいのアオバト(左側がオス、右側がメス共に体長約33㌢)

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   日本人の色感として、昔から「あおいろ」と言っても『青い』『蒼い』『碧い』があり、⑥の写真のアオバトは『蒼い』=緑色の鳩です。別名はその鳴き声の一つ「ウーウーワァーオー」から『シャクハチハト(尺八鳩)』です。緑色のビンズイは保護色になる樹上から大きな鳴き声で鳴くので『キヒバリ(木雲雀)』です。ヒタキ科の中では一番小さなコサメビタキは日本には九州以北に渡ってくる夏鳥です。メジロとは違ううっすらの白いアイリングです。別名は『バカッチョ』『バカメ』。

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