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第776回 フクロウの謎

※ここで語る「フクロウ」とはフクロウとミミズク双方の総称です。

①-1.https://www.google.co.jp/amp/s/nlab.itmedia.co.jp/nl/amp/1708/25/news030.htmlより引用の日向ぼっこをする「フクロウ」  

①-2.http://labaq.com/archives/51883216.htmlより引用の「フクロウ」の本当の足の長さ

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   この①-1.の写真の「フクロウ」を見ると、着ぐるみを来た別の生き物かと思ってしまいます。実は、ひなたぼっこのために羽を傘状に広げている状態です。「フクロウ」は毛皮のような羽毛に覆われていますが、本当は①-2.の写真のように脚は普通の野鳥より長いのです。また左右非対称になっている耳は聞き取れる周波数は人とほぼ同じでも感度が極めて良く立体聴ができ、狩に役立ちます。視力は単眼視と両眼視ができ、眼球は奥行きのある筒状で焦点距離が長く、遠くの物が大きく見えます。筒状なので双眼視の視野を持ちます。

②http://karapaia.com/archives/52267703.htmlより引用のエイリアンのフクロウ

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   この②の写真はもはやネットに出回っていて、新鮮味がありませんが、これはインド乗ります空家の屋根裏に「フクロウ」がヒナを産んだ写真です。①-1.-2.の写真でもあるように「フクロウ」は着ぐるみをかぶっているかのように毛深いのです。その羽毛には綿羽がびっしり詰まっていて、保温効果が高く、普通の鳥類より30%近くカロリーを節約できます。その羽毛が柔らかいゆえ強い風圧には耐えられず、高速飛行や急降下はできなません。翼は身体の割に大きく飛行に便利です。

③https://kururu-owl.com/food/よりフクロウの共食い

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   ③の写真は本当に「フクロウ」が共食いしているのではなく、餌として他の鳥を与えられているだけです。「フクロウ」は他の種類のフクロウを捕食します。弱肉強食の原理で、一般的に大きな種の「フクロウ」が別の種の小さな「フクロウ」を餌として捕食します。しかしこれは同種の「フクロウ」同士ではないです。同じ猛禽類の鷲鷹に於いても、大きなものが小さなものを襲って捕食するのは、別に人間が「フクロウ」と区別しているだけであって、それは共食いではありません。

④https://kururu-owl.com/wp-content/uploads/2019/05/serration_2.jpgより引用のフクロウの風切羽のギザギザ構造(右側が風切羽)

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   500系新幹線の車両のパンタグラフにもなった「フクロウ」の④の写真のギザギザ入りの風切羽。消音効果を生み出すヒントとなったのは、多くの「フクロウ」には飛行時に最も前になる第十番目の初列風切羽にギザギザ構造があります。風切羽のこの構造をセレーションといいます。セレーションには空気を拡散する機能があります。特殊な身体の構造で「フクロウ」は鳥の中で一番静かに飛ぶことができるようになったわけです。この静けさで闇の中でも静かに獲物を捕獲します。

⑤https://matome.naver.jp/m/odai/2143746968214325001より引用の「フクロウ」の近種とされる「ハチドリ」

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   以前に発表されたDNA鑑定によって、猛禽類のハヤブサはタカの仲間に入れていましたが、その鑑定によって、インコの仲間ということになりました。今から8,000万年前にヨタカ目と共通の祖先から分かれたとされています。同じ猛禽類の鷲鷹の仲間とは特に何の繋がりもないらしいです。また、鷲鷹のような精悍な外見とは裏腹に「フクロウ」はあのヨタカと関連があるといわれます。二種とも同じ夜行性で動物食です。しかし「フクロウ」はハチドリやカワセミと近種らしいです。

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