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第1223回 うるさい奴ら

①https://www.google.co.jp/amp/s/tonton-animals.com/noisy-birds/%3famp=1より引用のイラスト

   私達が子供の頃、朝早くから鳥の鳴き声に起こされた覚えがあります。鳥の名前はニワトリです。当時はご近所さんで、ニワトリを飼っておられる方もいらっしゃれば、ウグイスメジロといった今では飼育することを鳥獣保護法で定められているからです。当時はそんな法律もなく、皆さんは競って自分の飼っておられるニワトリであろうとも、ウグイスメジロもその鳴き声を競わせる鳴き合わせなることを鳥好き同士が、ご自分の自慢の鳥を持ち合い、大きな声で鳴き合わせました。

②夜明け前から鳴き始めるイソヒヨドリ(体長約25㌢)

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   いま現在に於いて、野鳥の鳴き声が気になるレベルの大きな声で鳴いている野鳥はといえば、②の写真のイソヒヨドリが思い浮かびます。朝早くと言うより、まだ夜明け前の真っ暗な空からイソヒヨドリのさえずりは始まります。繁殖期は春早くの三月から梅雨時期の六月までさえずりは続きます。イソヒヨドリヒヨドリの仲間だから鳴き声が大きいわけでなく、ヒヨドリではなくヒタキ科のツグミの仲間で、以前は高山、磯辺に生息して、声の通りも良く、つがいともさえずります。

③-1.朝のうちに呼び出しをかけて鳴くコジュケイ(体長約27㌢)

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③-2.朝から夕方にかけて、自分の名前を鳴くヒヨドリ(体長約28㌢)

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   ③-1.の写真のコジュケイは外来種です。狩のために放鳥され、日本に定着しました。。年に二回4〜6月に繁殖します。コジュケイキジの仲間でやはり鳴き声が大きいから狩のうってつけの鳥でした。大きな声で「チョットコイ」のききなしは余りにも有名です。③-2.の写真のヒヨドリは年中鳴いている鳥です。朝から夕方にかけて自分の名前を連呼します。わかっているから、そうやかましくしないで欲しい。「ヒーヨ、ヒーヨ」って、鳴いているのがヒヨドリだと分かっています。

④夕方から夜通しまで鳴き続けるホトトギス(体長約28㌢)

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   私の住んでいるマンションで、夕方から深夜にかけて鳴く鳥と言いますと、夏季に九州以北に繁殖のため飛来する夏鳥のヨタカの「キョキョキョ」の鳴き声と、同じく夏鳥のアオバズクの「ホッ、ホッ」と鳴き続ける声ですが、この二種がやかましい鳴き声だとは思えません。それよりもやはり夏鳥で、ヨタカアオバズクよりやや遅れ、五月中旬頃に毛虫が現れる頃にやってくるホトトギスは、鳴き始めは「キョッ、キョッ、」ですが、定番の「特許許可局」は耳につく強い鳴き声です。

⑤-1.http://www.tori-monogatari.com/story_detail.php?pSid=21より引用の鳴き声が大きすぎて放鳥された左側ソウシチョウ(体長約15㌢)と右側ガビチョウ(体長約24㌢)

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⑤-2.https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/102500614/?ST=m_newsより引用の世界一うるさい鳴き声のスズドリ(体長約33㌢)

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   その他に身近な野鳥とは言えませんが、⑤-1.の写真の左側ソウシチョウと右側ガビチョウは③-1.のコジュケイと同じく外来種です。しかしこの二種は「日本の侵略的外来種ワースト100」に選定されるほど、その鳴き声がウグイスなどの生態系を危ぶますほど、その鳴き声は大きいです。世界に目を向けると、世界一やかましすぎる⑤-2.の写真のスズドリがいます。鳴き声は、最高125デシベルで、これは痛みを感じ始める音量と言われ、削石機の音や八車線の幹線道路の騒音を上回ります。

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