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第1304回 季節のはざまの野鳥 ⑴
①https://www.city.nishitokyo.lg.jp/event/manabu_kangaeru/ecoplaza20200229yatyo.htmlより引用のイラスト
私はこのnoteの皆さんのようにデジタルカメラやデジスコ、双眼鏡なんかで野鳥探索に行くでもなく、ただ単に自宅マンションのベランダ向こうに見える楠木を始めとする落葉樹などの木に集まる野鳥を観察したり、外出時にマンション通路から見える飛んでいる野鳥の観察や、駅まで歩いていく最中に出会す野鳥の観察。また駅のプラットホームで電車を待っている時に出会う野鳥の観察。持っている観察の道具といえば双眼鏡のみと、本当に身近な野鳥を身近に観察しています。
②-1.YouTubeより引用の未明から雌雄でさえずるイソヒヨドリ(体長約25㌢)
寒い冬を越して、さぁ春がやってくるという時に、ああもうすぐウグイスのさえずりの「ホーホケッキョッ」が聞ける春の前触れとして、早春間近の二月も半ば過ぎ頃より、まだまだ寒くて、未明の朝から②-1.のイソヒヨドリは「ヒーチュリツチーチュルリル」と複雑でしかも通る大きな鳴き声でさえずります。このイソヒヨドリは十数年前より海辺から街中に進出してきました。本来は高山の岩場に生息していましたが、日本では磯辺、マンションなど人工物が好きで身近な野鳥です。
②-2.春告鳥のウグイス(さえずるオスの体長約16㌢、メスは体長約14㌢)
②-3.春先に生まれ故郷に帰ってくるツバメ(体長約17㌢)
さぁこのイソヒヨドリが未明の朝早くから雌雄揃ってさえずり始める頃より、年によりばらつきはありますが「ホーホケキョ」どまだまだぎこちない鳴き始めのウグイスが明るくなりだす朝から鳴き出して、今年も春がやってきたと耳から実感できます。そのウグイスが鳴き始め、しばらくする三月も中旬に差し掛かると、夏鳥として皆さんもご存知のツバメが繁殖のために日本に帰ってきます。ツバメは真っ先にオスが帰りだし、それを追うように繁殖相手のメスが帰り本格的な春です。
③-1.青葉が芽吹く頃にやってくるアオバズク(体長約27㌢)
③-2.桜の花が散り葉桜に毛虫がつくとやってくるホトトギス(体長約28㌢)
街中に夏鳥のツバメが帰ってきて、新しくつがいになった若夫婦や、その昨年そのツバメたちを産んだベテランのつがいが民家の軒先に営巣している頃のゴールデンウィーク前に、我が家のベランダ向こうから「ホーホー、ホーホー」と夕方から低い鳴き声が聞こえてきましたら、それは夜行のフクロウの仲間のアオバズクです。またその後には葉桜に毛虫が発生する頃には、昼夜を通じて「キョッ、キョッ、キョッ」の鳴き始めで、二三日すれば「特許許可局」のホトトギス登場です。
③-3.藪中から親しげに「チョットコイ」と呼んでいるコジュケイ(体長約29㌢)
もうベランダのテラス窓が開いていることが多くなり、朝からウグイスの上手になったさえずりの「ホーホケッキョッ、ケキョケキョ」が聞こえるようになって、ツバメも営巣してヒナがかえり、暑さが増してくる頃、ベランダの外にある藪中の方から大きな鳴き声で「チョットコイ、チョットコイ」のききなしで有名なコジュケイが叫んでいます。その頃にはアオバズクも子育てをし、ホトトギスはウグイスに托卵しているだろうと思います。春夏は色んな野鳥の繁殖期で子育ての季節。
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