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第1048回 暦の中の鳥(4/10〜1/5)

①https://shinto-bukkyo.net/koyomi/二十四節気/七十二候-72候/

②https://www.google.co.jp/amp/s/tenki.jp/amp/suppl/usagida/2016/04/09/11441.htmlより引用の雁の渡り 鴻雁北(鴻雁帰る)

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   第十四候「鴻雁北 (こうがんかえる)」 4/9~4/13頃  七十二候が清明の次候に変わり、冬鳥の雁が北へ帰って行く頃となります。ツバメの渡来とは入れ替わりに、冬を日本で過ごした雁が北の生まれ故郷シベリアへと帰っていきます。鴻雁とは、渡り鳥の「がん」のことですが「鴻」は「ひしくい」と読み大型のガンを、「雁」は小型のガンを指しています。雁は、家紋にも多く使われ、和菓子の「落雁」や、高級茎茶の「雁が音 (かりがね)」古くから日本人に親しまれてきました。

③http://www.i-nekko.jp/hibinotayori/2017-071600.htmlより引用のオオタカ 鷹乃学習(鷹即ち技を習う)

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   第三十三候 「鷹乃学習 (たかすなわちわざをならう)」 7/17~7/21頃七十二候が小暑の末候に変わり、鷹のヒナが巣立ちの準備をする頃となります。五~六月に孵化したヒナは、この頃に飛び方や狩りの方法を覚え、独り立ちに備えます。鷹は飛翔力が優れ、空中を自由自在に飛び回ることができ、獲物を捕まえる時の速度は、最高時速80kmにも達すると言われています。また「能ある鷹は爪を隠す」「鳶が鷹を生む」などの諺が言い表す様に、知能指数が高いことでも知られています。

セグロセキレイ 鶺鴒鳴(鶺鴒鳴く)

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   第四十四候「鶺鴒鳴 (せきれいなく)」 9/12~9/16頃  七十二候が白露の次候に変わり、鶺鴒が鳴き始める頃となります。「チチッチチッ」と鈴のように高い声を放ちながら、秋の空を爽やかに飛んでいく鶺鴒。水辺を好む鳥ですが、民家の軒下などにも巣を作るので、その鳴き声だけでも聞いたことがある人は多いはず。鶺鴒は、長い尾が特徴のスマートな小鳥で、羽色は主に背黒、白、黄の三種類が見られ、それぞれセグロセキレイハクセキレイキセキレイと呼ばれます。

⑤https://www.google.co.jp/amp/s/tenki.jp/amp/suppl/usagida/2015/09/18/6421.htmlより引用のツバメ 玄鳥去(燕去る)

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   第四十五候「玄鳥去 (つばめさる)」 9/17~9/21頃  七十二候が白露の末候に変わり、春先に帰ってきたツバメが帰り始める頃となります。子育てを終えたツバメは、季節の移り変わりとともに暖かい南の地域へと旅立っていきます。越冬先である東南アジアやオーストラリアまでは数千km。一日300km以上移動することもあるそうです。陰暦八月のことを「つばめ去り月」ともいいますが、ツバメは昔から季節の移ろいを知らせてくれる鳥として人々に親しまれてきました。秋の訪れです。

⑥http://www.forest-akita.jp/data/bird/33-magan/magan.htmlより引用の雁 鴻雁来(鴻雁来る)

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   第四十九候「鴻雁来 (こうがんきたる)」 10/8~10/12頃  七十二候が寒露の初候に変わり、雁が北から渡ってくる頃となります。今回の候は清明の次候「鴻雁北 (こうがんかえる)」と対になる候で、ツバメなどの夏鳥が南へ帰るのと入れ違いに、春に北へ帰って行った冬鳥が再び日本へやってきます。丁度、雁が渡ってくる頃に吹く北風は「雁渡し」と呼ばれ、秋の季語になります。この風が吹き出すと夏も去り、海も空も青色が冴えはじめて「青北風 (あおきた)」とも呼ばれます。



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