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第1078回 こんな野鳥も ⑵

①https://www.pinterest.jp/pin/323766660696796640/?amp_client_より引用の変わった鳥のイラスト

②爬虫類に擬態するキツツキの仲間のアリスイ(体長約17㌢)

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   この②の写真をご覧になられて、どこに鳥が写っているのかと思っておられる方はいらっしゃると思います。写っているのは紛れもなくキツツキの仲間のアリスイです。一種の擬態で天敵である爬虫類の蛇に似せているのです。今までにも、サギの仲間で、葦に擬態するヨシゴイ、笹の葉のササゴイなど自然の背景に溶け込む野鳥はいましたが、アリスイみたいな爬虫類に擬態する野鳥は初めてです。アリスイはキツツキ特有の長い舌で大好きな蟻を吸い出し名前の由来になっています。

③https://grapee.jp/228631より引用の擬態化するオーストラリアガマグチヨタカ(体長約30〜50㌢)

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   もうこんな③の写真を見れば、よくある「この写真の中には鳥がいます。どこでしょう?」みたいな質問がでたりして。まずこの写真のオーストラリアガマグチヨタカみたいに、ヨタカの体型を知らない人にとっては難しいかもしれません。クチバシは幅広く、堅いヒゲのような羽がクチバシの上にはえています。木の枝の色や模様に擬態していて、擬態は直立した姿勢で全く動かず、あたかも木の一部のように見えます。これもヨシゴイササゴイと違う独特の擬態方法だと思います。

④https://s.japanese.joins.com/JArticle/129838?sectcode=400&servcode=400より引用のヨーロッパ、アフリカ、アジアにいて、日本には旅鳥なのに繁殖する珍鳥のサイチョウ目のヤツガシラ(体長約28㌢)

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   よくこの④の写真のヤツガシラは、日本では、少数が旅鳥もしくは冬鳥として渡来します。記録は全国各地にありますが、南西諸島では春の渡りの時期に毎年通過すると言うことです。昭和天皇時代の皇居に現れ、一気に有名になりました。平地の開けた草地や農耕地に生息し、樹洞や石垣の隙間などに営巣しますが、人が用意した巣箱を利用することもあります。またメスとヒナは外敵から身を守るために尾腺からカビ臭いにおいを発します。また写真はあだ名山和尚の法衣姿です。

⑤急降下での最速時速390km超えの世界記録をもつハヤブサの仲間のカンムリカラカラは地上で屍肉採餌

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   ⑤の写真のカンムリカラカラは、主として南アメリカや中央アメリカの鳥で、アメリカ合衆国南部にも飛来します。猛禽類のハヤブサの仲間ですが、カラカラは速く飛ぶ空中の狩人ではなく、少しものぐさで、トビのような腐肉食です。カラカラは草原や低木地に生息しています。写真のような長い脚で、足の先にある趾はしっかりと獲物を捕まえて押さえつけられるように曲がって、食べやすくなっています。飛ぶのが苦手みたいで、帆翔飛行はせずに羽ばたき飛行。歩行が好きです。

⑥Twitterより引用のキツツキの仲間で、カッコウ のように托卵し、共生までするノドグロミツオシエ(体長約20㌢) 

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   もうこんなに不思議な野鳥はいません。②で登場したアリスイもキツツキの仲間ですが、⑥の写真のノドグロミツオシエも仲間です。しかし、キツツキのような鋭いクチバシはなく、蜂の巣にある蜂の子や蝋が大好物です。しかし蜂の巣には蜂がいて刺されるので、蜂蜜の在り方を人間に教えて、蜂の巣から蜂蜜を取らせ、蜂の子や蝋を捕食します。また、人との共生だけでなく、同じく蜂の巣の蜂を捕食するハチクイの巣に托卵し、宿主のヒナを仮宿のヒナがクチバシで突き殺します。

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