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第1099回 ヒヨドリ越え(ヒヨドリ11回目)

①Twitterより引用のヒヨドリの波状飛行

   皆さんはヒヨドリという野鳥をご存知でしょうか。いつも大きな鳴き声で「ヒーヨ、ヒーヨ」と俺はヒヨドリだとばかりに鳴いています。また春先になると、桜の花の蜜を吸おうと、メジロスズメがやってきて、群がっていると、そこのけとばかりに甘いもの好きのヒヨドリは小鳥を蹴散らし、独り占めします。身体の大きなヒヨドリは体長約28㌢、スズメメジロの二回り以上大きいです。そのヒヨドリは身近に見せる姿と、昔からの固有種的なヒヨドリの神戸を紹介してみます。

②http://www.birds.dicis.net/learnmoreaboutbirds/informationsaboutecology.htmlより引用の波状飛行のイラスト

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    ヒヨドリの行動の一つに飛行方法があります。②のイラストで、ヒヨドリの飛行方式の波状飛行と、羽ばたき飛行などとの違いを示してあります。また①の写真は実際にヒヨドリが波状飛行で飛んでいる写真の分析です。見ると一目瞭然に羽ばたく回数が少なく、体力の温存となります。この波状飛行はヒヨドリだけでなく、セキレイの仲間もキツツキも行います。すらりとした体型の野鳥に多いみたいです。このヒヨドリは普段は単独行動で、④の写真のつがいか小軍団の行動です。

③https://bushoojapan.com/jphistory/genpei/2020/02/07/41935より引用の一ノ谷の逆鵯越

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    ヒヨドリはよく日本固有種ではないかといわれます。平安時代からの文献にも貴族に買われている様子で、登場するくらいですから、この有名な一ノ谷の決戦にも登場します。一ノ谷合戦は事前の予想では、兵力に勝る平家が有利と言われていましたが、結果は平氏軍の惨敗に終わりました。この合戦の勝敗を決めたのは、思いもよらぬ平家背後の急坂を馬で駆け下った義経の逆落しです。これを世に言うヒヨドリが波状飛行により急上昇することに対しの「逆鵯越」の急降下攻撃です。

ヒヨドリのつがい(左側がオス、右側がメス、共に体長約28㌢)

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   ヒヨドリの「鵯越」があまりにも有名なその証は一ノ谷があった神戸にその名残りがあります。「鵯越」というJRの駅の周辺には、源平町があり、里山町、鷽町など雰囲気は充分です。ヒヨドリは普段では、人に近い生息をしています。その時には、単独行動が主になっており、ムクドリのように集団行動をする鳥ではありません。やはりそれは性格の表れで、甘いものを独り占めしたいような性格では、集団で行動するわけにはいかないと思いますし、その分子育てに役立てます。

⑤https://www.kanaloco.jp/article/entry-124761.htmlより引用のヒヨドリの渡り

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   ヒヨドリは我が身の生活には子育てもつがいでしますが、その分餌を探したりする時にはその自分本意の性格を表します。では⑤の写真の渡りはどうなんでしょうか。海門海峡や伊良子岬での渡りが有名みたいです。二三百羽集まって、海面すれすれを波状飛行飛行するようです。このヒヨドリには二種の仲間がいて、私達の身近にいるのは留鳥で、渡りをするのは漂鳥の部類に入るヒヨドリです。群れで渡りの最中に峠越えをしたりするのが「鵯越」で、その逆を一ノ谷では使いました。

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