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第503回 これがモズ(12回目)の生き方!

①私が大好きな野鳥のモズ(体長約20㌢)

   私は野鳥の中ではモズが大好きです。私が生まれ育ったこの大阪で、府の県鳥でもあり、また堺市には百舌鳥町という地名まであるのです。また先日には『百舌鳥古市古墳群』が世界遺産登録されました。それほどこのちっちゃな「猛禽類になれなかったスズメ」と揶揄されたモズが世界の注目を集めたのです。

②秋口には「高鳴き」の縄張り宣言のモズ

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   秋が深まると、必ずと言っていいほど、見通しの良い公園や河原などでは、電線や木の天辺に止まった②のモズが「キチキチキチ、ギー」などと「高鳴き」を行い、縄張り宣言をいたします。この時には同種のモズのメスもまた縄張りを確保していますが、その同種にもお構いなしに、縄張り内に入ってくると、凄い勢いで追い払います。

③晴れてつがいになったモズ(手前が♀奥が♂)

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   秋深くにはモズの縄張りも出来上がり、あの有名なモズの「早贄(はやにえ)」が縄張りの中には色んなところで数多く見受けられます。そのモズが作る「早贄」には賛否両論があり、冬場への備蓄であるとか、いや縄張りを荒らすものへの見せしめとか、また食べる際に食べやすく串刺しにしたとか…色んな憶測があります。

④-1.子育て中のモズの♂

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④-2.こんな考えもあるモズの早贄

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    寒くて餌の乏しい冬を乗り越えて春がきますと、モズの繁殖期に入ります。今まで外敵の一つとみなしていたモズのメスにも、オスは他の野鳥の鳴き真似をして、普段と違う鳴き声を出すだけでなく、頭を振りながら翼を半分ほど開いて震わせ、求愛ディスプレイを繰り広げ、つがいになれば育メンして子育てにも参加します。

⑤自分より大きな相手にも立ち向かうモズが好き!(vs.オナガ)

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   その子育て中にもモズは「早贄」を作り、その「早贄」は巣立ちした幼鳥が離乳食のようなものとして、食べることも最近になって判明しました?育メンのモズも素晴らしいですが、⑤のように、家族がいる縄張りに自分より大きな外敵が現れても臆せず威嚇するモズは男らしいです。

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