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第1208回 鳥の手って

①https://kotori-pastry.com/tori-ookisa-iroiro/1255/より引用のイラスト 

   私は子供の頃、②の写真の朝チュンチュン鳴いているスズメや、公園やお寺なんかにいて、人から餌を貰っているドバトなんかを見ていて、自分の思いのままに飛べることに憧れを感じていました。また春先に生まれ故郷の日本に帰ってきて、また秋口には越冬のため、南の国に渡っていくツバメ。ただ単に飛べるだけでなくて、遠くの国に行けたり、また海を渡り、山を越えて自分の好きな場所にいけるなんて、すごく羨ましいことこの上ありませんでしたけど、一つだけ変なことが…

スズメ

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   この三種の野鳥のほか、ハシブトガラスハシボソガラスハクセキレイセグロセキレイヒヨドリイソヒヨドリムクドリメジロシジュウカラウグイス、猛禽類、海外の野鳥、家禽と色んな鳥を見ても、私たちみたいに手を持っている鳥類なんていないのです。哺乳類で見てみると、日本猿やゴリラ、オラウータンなどは指まで人間と同じで、二足歩行も四つ足歩行もできますが、鳥類は空を自由に飛べ、行きたいところに飛んでいける代償に、手指を無くしたのです。

③https://www.istockphoto.com/jp/ベクター/人間の手のイラストです-gm1061838700-283869733より引用のイラスト

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   ③のイラストはお分かりの通りの私たちの手です。当たり前ですが、片手に五本の指もあり、両手で十本、足指も入れると二十本の「指」があります。鳥類と比べて私たち人間には手があるということは、両手の左右対称に鳥類には出来ないことを手の先についている十本の指を使えることです。この指を使って人間は、ほかの哺乳類とは違い、世界各地でメソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、中国文明の世界四大文明を築き上げてきました。そこが人間の高い知能です。

④https://ichi-up.net/2017/041より引用のイラスト

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   その人間の手に対して、鳥類には飛ぶことができる翼があります。④のイラストのような翼が対になって身体についています。ダチョウやペンギン、ヤンバルクイナなどの野鳥を除いて、この翼を使って鳥類は飛ぶことができます。私はこの題名の「鳥の手って」で、鳥類の手を調べるまでには、手はないと思っていました。またあると致しましても、手がないけど、あるとすれば指があり、翼の羽数になっていると思っていました。基本的には手指の代わりが翼なんだということを。

http://kume.life.coocan.jp/kiyou/rikatan_1710.htのmlより引用のイラスト

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   調べてみますと、⑤のイラストのように、人間の手指の骨格と鳥類の翼の骨格を見比べてみますと、人の場合には第一指から第五指と五本あるのに対して、鳥類の翼の骨格には人の五本には及ばないものの三本の指があることがわかります。鳥類は獣脚類といわれる恐竜の進化した姿と言われますが、獣脚類の指は親指、人さし指、中指の三本なのに対し、鳥類は人さし指、中指、薬指の三本なので、構成が異なります。同じ手指の骨格が三本と鳥類の三本は進化の証なのでしょうか。

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