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第1257回 放火魔の鳥って

①https://www.istockphoto.com/jp/イラスト/火の鳥?mediatype=illustration&phrase=火の鳥&sort=bestより引用のイラスト

   ①のイラストのように真っ赤に燃え上がっているような「火の鳥」みたいなら良いのですが、あるネットの記事によりますと「火を使って狩りをする鳥の存在が確認される」とありました。こどもの頃に学校で先生に教えて頂いたひとつに「人間と動物の発展の違いは火を使えるかどうか」で「人以外の動物は火を怖がる」とも教わりました。人類の歴史は動物にはない言葉を使えることや、火を使っていろんなことができるのが、動物との大きな違いで、今現在の私たちがあります。

②https://www.google.co.jp/amp/s/www.kyoto-np.co.jp/articles/amp/272984より引用の道具を使って餌を獲るカレドニアカラス(体長約40㌢)

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   ②のイラストはカレドニアガラスが上手いことに木の細い枝を使って、木の幹の中に潜む幼虫を引っ張り出そうとしています。その枝の選び方もちょうどよいしなりとか、先が釣り針状になっているものとか、やはりカラスが知能が高いことをおもわせます。このほか石を使って容器の水の量を増やして、その水面上を高くして、浮いている虫をクチバシの届く距離まで持ってきたり、遊びの一環として、電線を使って逆さまにぶら下がったり、屋根に積もった雪で滑り台の代わりをしたり…

③Twitterより引用の注意書き立て看板

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   しかし、先日に衝撃的な社会的ニュースに、③の写真の伏見稲荷大社の立て看板の内容がカラスが起こした事件の有様を境内に立てかけ、注意を呼びかけたのです。それは灯籠などに灯された火の付いたロウソクを、カラスが咥えて樹木の枝に持ち帰った途端に、枝に火が燃え移り火災が発生したというものです。ご存知のようにカラスは油脂が大好物です。私たちが食べ物でないとするロウソクや石鹸もカラスからしましたら油脂のひとつなのです。ロウソクに火が付いていただけです。

④https://nben.biz/3221.htmlより引用の火を使って狩りをする野鳥

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   この③のカラスの仕業にしても、ただ美味しいロウソクに火が付いていただけで、それを怖がり半分に咥えて行っただけと自分的にはそう思うことにしていました。それはやはり人以外の動物は火を怖がる習性とこどもの頃に教わったからです。「火を使って狩りをする鳥の存在が確認される」とカラスとは表記されていません。カラス以外にこんな高知能を持った野鳥がいるのか不思議でした。獲物となる小動物をおびき出す目的で火を扱っている猛禽類が三種類もいるといいます。

⑤-1.日本でもご存知のトビ(体長約59〜69㌢)

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⑤-2.Twitterより引用のフエナキトビ(体長約50〜60㌢)

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⑤-3.Twitterより引用のチャイロハヤブサ(オス体長約38㌢、メス体長約51㌢)

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   その猛禽類三種類とは、⑤-1.の日本でもお馴染みのトビと、⑤-2.のフエフキトビ、⑤-3.のチャイロハヤブサです。それはオーストラリアのノーザンテリトリーには、古来から「火を運ぶ鳥」の存在が伝承されており、火のついた枝を咥えて運び、草むらに投下して火を広げることで、その周辺に潜む小さなほ乳類やトカゲ、昆虫を逃げ出させてから狩るとのことです。このことは現地人アボリジニーの証言です。鳥たちは山火事で逃げ出す獲物を見て、自ら火を使うことを始めました。

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