![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47841176/rectangle_large_type_2_f4a73c0b899c77ce37750910160e38f5.png?width=800)
第1517回 鳥の色の表現 ⑴
※https://publicdomainq.net/lilac-breasted-roller-bird-0005187/より引用のカラフルな鳥の色
この世の中には色んな生き物かいて、またその仲間として人間がいて、鳥たちがいます。その野鳥たちの名前にもなった色や、また野鳥たちの身体の色から名付けられた色まで、本当に色んな野鳥にまつわる色が存在します。日本に古来から伝わる鳥の色から、また外国の野鳥から名付けられた派手な色。世の中にどのくらいあるのでしょう。
⑴-1.https://www.color-site.com/names/54より引用の飴色の色見本
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47841181/picture_pc_68c9ea759efcc541272f80d88360879a.png?width=800)
⑴-2.https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/mozuo31/entry-12605857871.htmlより引用の飴色のアマサギ(体長約50㌢)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47841194/picture_pc_ee6cf68b3128232c4f6ffaf9849a2991.jpeg)
⑴-1.の飴色と言うと、私たちが昔懐かしい子供の頃のべっこう飴の黄金に輝く色を思い出します。その飴色を持った野鳥と言うことになりましたら、⑴-2.のアマサギが思い浮かびます。私の近くには、見かけることのないサギですが、日本で生息する数は一番多いらしいです。このアマサギの頭部とか、翼に現れている「飴色」は繁殖期に現れる婚姻色がこの色になります。繁殖期を過ぎて冬になると、この婚姻色は消えてしまい、白い冬羽に換羽します。アマサギが白鷺になります。
⑵-1.http://blog.livedoor.jp/halibako/archives/52271855.htmlより引用の今鶴羽の色見本
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47841204/picture_pc_2eb6c4984ac4c6a13dc997f1776a7cef.png)
⑵-2.http://blog.livedoor.jp/halibako/archives/52271855.htmlより引用の今鶴羽の羽を持つナベヅル(体長約96㌢)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47841211/picture_pc_d00825b50c86ad79f4bfe7ce920c6421.jpeg)
アマサギも日本の野鳥であれば、この②-1.の今鶴羽の色も、日本の伝統色です。今も昔も鶴と言うと、白いタンチョウを思い浮かびますが、やはり日本全国で良く観察された鶴と言うと、⑵-2.の写真のナベヅルと言うことになってしまいます。「今鶴(いまつる)」と言う名前は、今現在と言う意味合いではなく「いまつる」は江戸時代からナベヅルの背羽のねずみ色の事で、首や頭頂部以外の身体の羽根の部分で、この色を野鳥の身体の色なので「ネズミ色」とは呼びたくなかったのです。
⑶-1.https://irocore.com/uguisu-iro/より引用の鶯色の色見本
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47841223/picture_pc_b28d03ff7e94f92717c416eb9a4ca59b.png)
⑶-2.https://www.color-site.com/names/86より引用の鶯茶の色見本
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47841228/picture_pc_b3a32fb9822d8a5ed8a5092918ebae8a.png?width=800)
⑶-3.http://www.hegurinosato.sakura.ne.jp/tori_htm/uguisu_iro_00.htmより引用の鶯色と鶯茶のウグイス(オス体長約16㌢、メス体長約14㌢)
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47841235/picture_pc_00dace9fc3ca79380f058140af1228a2.jpeg)
この⑶-1.の鶯色と、⑶-2.の鶯茶の色はもうこれは皆さんもお馴染みの⑶-3.のウグイスの身体の色を表します。この「鶯色」をめぐっては、よく間違われるメジロの色だとされる方が多いです。和菓子の鶯餅は余りにも黄緑色が強いものが多くて、こんなところにもウグイスの存在感が薄いような気がします。本当の「鶯色」は少しくらい黄緑色です。その鶯色はウグイスのお腹の部分の色合いです。「鶯茶」はウグイスの頭部から背中、翼にかけての色です。二色も名前があります。
⑷-1.http://blog.livedoor.jp/halibako/archives/52268732.htmlより引用の烏羽色の色見本
![画像24](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47857335/picture_pc_0fb76d8d846459a20e2364f3c3baebce.png)
⑷-2.https://www.pinterest.jp/pin/820218150858525956/より引用の紫烏色の色見本
![画像23](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47857381/picture_pc_d6fab33d57a7580d3748dccdcdbae9dd.jpeg)
⑷-3.https://yacho-joho.com/niteiru-yacho-chigai-miwakekata/hashibosogarasu-hashibutobarasu-chigai-miwakekata/より引用のハシボソガラス(体長約50㌢)とハシブトガラス(体長約56㌢)
![画像23](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47857448/picture_pc_f802bffbd16c35fe3cfc2b683e1ecfe0.jpeg)
四番目に登場する最も身近な野鳥の「カラス」は黒色しかないのではとおっしゃるかたも多いと思いますが、昔から言われたカラスの濡羽色と言う日本古来の色は⑷-1.の「烏羽色」のことであります。今もそうですが、女性の長髪を櫛でとぐときの光ったそのなんとも言えない黒髪が烏羽色つまり『烏の濡羽色』となります。また、同じ黒髪でも⑷-2.は『紫烏色』となります。少し青みがかった紫紺の黒髪のイメージです。⑷-3.のハシブトガラスよりハシボソガラスがその体色に近いです。
⑸-1.http://blog.livedoor.jp/halibako/archives/52270637.htmlより引用の鴨の羽色の色合い
![画像23](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47857512/picture_pc_25571509f5fd165fd291cef10bab8073.png)
⑸-2.https://www.color-site.com/names/369より引用のダックブルーの色見本
![画像24](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47914423/picture_pc_5de7026901fa12d3da350f73f17c1d0a.png?width=800)
⑸-3.https://wildbearads.g2afse.com/click?pid=122&offer_id=4850&sub1=862ea8d7b92f12a3f12c082a5a85b42b&sub2=15105090より引用のオスのマガモ(体長約59㌢)
![画像23](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47857554/picture_pc_06f52f6e93cc4e03c42c276c7453fd24.jpeg)
⑸-1.2.の鴨の羽色を説明するに、ぴったりの鴨は⑸-3.のマガモです。マガモは、鴨の中でも代表的な種で、鴨といえばマガモです。この鴨の頭部の色といえばぴったり当てはまると思います。繁殖期になると、ホルモンが刺激されるのか、この鴨の羽色が照り輝きます。この頭部の青緑色は大昔から有名です。奈良時代から、奈良時代の歌人である大伴家持も「水鳥の鴨羽の色の青馬を 今日見る人はかぎりなしといふ」と詠っています。
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