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第1582回 鳥の眼から見た色彩

①https://tori-kusai.com/2018/12/31/5487/より引用の鳥の目のイラスト

   鳥の眼といえば、私たち人間より視力が良く、むしろ遠視のような、遠くを見据えることができることは分かっています。例えば、私たちがズームの効くカメラを使って、電線に止まっているスズメのその姿を懸命に捉えようとしている時に対して、そのスズメがこちらを向いた瞬間、飛んで行かれたりとか。非常に眼が良いことはわかります。私たちの色彩は赤色・黄色・青色の三原色が基本です。素晴らしい視力をもつ鳥たちの眼には、色彩はどのように映っているのでしょうか。

②http://blog.livedoor.jp/tosakatsuo/archives/25525721.htmlより引用の繁殖期に赤色に反応するオスのキジ

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   鳥も色彩感覚を持っていることがこの②の写真のキジの繁殖期での出来事がそれを物語ります。繁殖期のキジは写真の顔にある仮面のような肉誰が真っ赤に充血して垂れてきます。この頃がキジの繁殖期で、メスを巡ってオスのキジ同士が自分の縄張りを巡って喧嘩を勃発します。キジは自分もそうでありますように、相手のオスキジの真っ赤な肉誰を気にするのです。それはオスのキジだけでなく、赤い物には反応して、小さい赤いハンカチから郵便配達の赤いバイクまで追いかけます。

③https://www.yamada-egg.com/blog/鶏/鳥は色識別できるの?/より引用の鳥の色彩感覚の視野比較

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   鳥の色彩感覚については、太陽光をプリズムを通して分解すると波長の長い順に「赤 橙 黄 緑 青 藍 紫」と虹の7色で表現されます。人間は三原色の「赤・緑・青」を見分けることが可能です。対して鳥類は4原色「赤・緑・青・紫外線」を見分けることげできると考えられています。紫外線まで見えるとものの形や違いをはっきりと認識することができ、餌や天敵に気づきやすくなるメリットがあります。人は紫外線を感じる事は出来ませんが鳥には具体的にどのような事があるのでしょう。

④-1.https://www.isshikipub.co.jp/birds/鳥が見ている色の世界/より引用の紫外線を使い見えてくる尿でのネズミを仕留めたチョウゲンボウのイラスト

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④-2.http://kurome.asablo.jp/blog/2017/02/05/8351786より引用の濡羽色のオスのハシブトガラス

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   紫外線がどう役に立っているのかを、例を挙げてみますと、④-1.の最近では街中に進出しているチョウゲンボウはノネズミなどを餌にしています。大空高くから地上に歩いているか、物陰に隠れていますノネズミを見つけられるのは、ノネズミの尿にあります。尿は紫外線に反射しますから、尿を辿れば捕獲できるのです。また雌雄同色で真っ黒の④-2.のハシブトガラスは、やはり紫外線のおかげで、カラスは青っぽく見えるのは青っぽく見えるのはオスで、赤っぽく見えるのがメスです。

⑤https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/kozoshoku/entry-12543597425.htmlより引用の構造色のカワセミ

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   鳥の多様な羽色を形作っている要素は二つに分けられます。光が当たった時に吸収されなかった色の光が反射して見える色素色と、細かい構造によって強調された色の光が見えるのが構造です。たとえば、牛乳の白は、脂肪分のコロイド粒子によって光の散乱が起こっていることで見える構造色です。また、④-2.の写真の青黒く見えるハシブトガラスの羽も、⑤の写真のカワセミの青く光り輝いている背中の色も構造色です。この青い構造色を紫外線を通して見るとより光り輝き見えます。



   

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