第1101日 ムクドリの群れ(ムクドリ9回目)
①http://japanese.china.org.cn/txt/2018-01/04/content_50190652.htmより引用のムクドリの群れ
ムクドリといえば、身近に感じるようになったのはやはりヒヨドリが身近に感じてきた頃かなと思います。私が子供の頃にはこの二種の野鳥は身近にはいませんでした。しかし、この二種は凄く個性的です。ヒヨドリはムクドリと違いあまり集団で行動することはありませんが、樹上採餌する野鳥で、いつも大きな声で「ヒーヨ、ヒーヨ」と自分の名前を連呼します。それに対してムクドリは集団行動が主で、地上採餌です。鳴き声は集団で「ギャー、ギャー」鳴き、二種とも喧しいです。
②ムクドリ(体長約24㌢)
ムクドリはちし地上採餌が主です。こんな草地や畑で、各写真のようにてくてく、てくてく歩いて、地上や地中にいる芋虫や甲虫、セミやその幼虫やミミズなど雑食とはいえ、肉食の方を好みます。ムクドリは農作物の害虫を食べる益鳥とされていました。ムクドリ一家族で、112万匹食べ、百万円以上の利益をもたらす「農林鳥」と称えられていました。スズメとハトの中間ぐらいの大きさで、尾羽を加えるとヒヨドリより一回り小さいです。スズメの次に、新しく物差し鳥とされます。
③いつも群れているムクドリ
ムクドリは普段からして、群れることが多い野鳥です。その理由として地上採餌にあります。樹上採餌の野鳥に比べると、行動範囲が広い分、外敵から狙われる頻度も高くなります。群れてこうとすれば、誰かが天敵に気付いて鳴き声で知らせれば、ほかの皆んなに警戒が行き渡るというものです。また冬などの餌が乏しい時でも、単独行動よりも、集団で餌のありかを探した方が効率良く採餌出来るというものです。カラの仲間たちが冬場に種を超えて、餌を探すのも同じことです。
④セミを捕獲したムクドリ
とにかく、ムクドリは群れを持って生活する野鳥です。採餌も地上で皆んなです歩き回りながら、地上や地中の虫などを捕食します。またムクドリを観ていますと、昔の良き時代の人の社会を思い浮かべます。家族は勿論、親戚縁者、はたまたご近所さんとも仲が良く、また双方の面倒を見ていました。良くムクドリは種内托卵すると言われていますが、これは未熟なつがいが子育てに自信がなく、親戚縁者、ご近所さんに育てて貰うみたいです。何かの機会には、子育てヘルパーします。
⑤http://teinen-style.com/coelacanth/post-1290/より引用の夕暮れの寝床に集まるムクドリ
ムクドリが身近になった理由として上げられるのが、⑤の写真のように、駅前ロータリーにねぐらを作ることです。その集団の糞害と異臭、また騒音被害で、幾たびか報道を賑わし、有名な野鳥になりました。なぜ群れるのか、スズメやツバメと同じく、人の集まるところには外敵も集まりにくいためです。ムクドリは群れの示す集団的知性が相まって群体飛行をします。数千羽の鳥が編隊を組むようにして飛び、驚くほど正確に急旋回します。①の写真のような解明は未だされてません。
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