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第1194回 ウグイスの仲間?

①-1.https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/masabell02/entry-12523995090.htmlより引用の左側メジロ(体長約12㌢)と右側ウグイス(オス体長約16㌢、メス約14㌢)

①-2.さえずるウグイス

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   「ホーホケッキョッ、ケキョ、ケキョ、ケキョ」のさえずりで、この鳴き声を知らない人はないというくらい有名なウグイス。鳴き声を聞いても誰もがウグイスと答えることが出来ますのに、ウグイスというのは、どんな鳥と尋ねたら、一体どのくらいの人が答えられるでしょう。現に昔から①の写真で、左側のメジロがウグイスに間違われます。日本画にしても梅の木にメジロを描くなど、メジロウグイスと思われているか、それともウグイスメジロの仲間だと勘違いしています。

②-1.ウグイスの仲間メボソムシクイ(体長約13㌢)

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②-2.ウグイスの仲間シマセンニュウ(体長約15.5〜17㌢)

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②-3.ウグイスの仲間ヤブサメ(体長約10㌢)

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   ウグイスの仲間にはどんな野鳥がいるのでしょう。②-1.はメボソムシクイで、ムシクイの仲間もウグイスの仲間です。ムシクイは体に似合わず大きな声でさえずります。ムシクイにはききなしの「焼酎一杯ぐぃ」で有名なセンダイムシクイがいて、メボソムシクイエゾムシクイイイジマムシクイキマユムシクイカラフトムシクイ。ムシクイの仲間には、シマセンニュウウチヤマセンニュウがいます。またややこしいことに、センニュウの仲間にはセッカヨシキリがいます。

③-1.かってはウグイスの仲間のセッカ(体長約12㌢)

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③-2.かってはウグイスの仲間のヨシキリ(体長約18㌢)

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   こうやってウグイスの仲間を調べていきますと、共通点で一致しますのは、ウグイスの仲間も藪中や茂みのような、薄暗い環境下で、なかなか見つけにくい所に生息することが多く、ウグイスに最も近い仲間は、ウグイスがそうであるように、大きく通る声でさえずるのが特徴といえます。かっては、草原や葦原に生息していた③-1.の写真のセッカオオセッカ、③-2.のヨシキリオオヨシキリも、生息地はウグイスと異なりますが、ウグイスに負けず劣らず、大きな声でさえずります。

ウグイスの仲間ではないコウライウグイス(体長約26㌢)

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   そんなセッカヨシキリの仲間がウグイスの仲間から外されました。棲み分けからか、セッカ科とヨシキリ科に分かれたみたいです。またコウライウグイスは、日本では主に日本海側に渡りの途中に稀に飛来する旅鳥ですが、主に春に観測されます。山地の暗い林や森に飛来し、一羽かつがいでの記録が多く,暗い林内を移動するみたいです。この辺りはウグイスの生息と似てはいますが、④の写真を見る限り、とてもウグイスの仲間とは思えません。現にウグイスの仲間ではありません。

ウグイスの仲間となったエナガ(体長約14㌢)

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   ウグイスのように綺麗に鳴くからとコウライウグイスと名付けただけです。名付けた方たちはそう思ったかもしれませんが、あまりにもはじめてコウライウグイスを見れば驚かれることと思います。また反対にこの⑤の写真のエナガは、あるサイトで、ウグイスの仲間と表記されていました。外見や生息地、鳴き声からしてなぜかわかりませんでしたが、それも仲間とされているのがそのサイトだけでしたが、ウグイス上科の中でメボソムシクイ科とウグイス科と近縁であるみたいです。

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