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第1303回 ヒヨドリ(13回目)って ⑵
①https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/misaki-tagosaku/entry-12238761371.htmlより引用のピラカンサの赤い実を食べるヒヨドリ(体長約28㌢)
秋の話題として、野鳥と木の実の完結は相当深しと思っています。どうして秋に色づく実が多いのか、野鳥は人以上に色覚に優れて、紫外線すら見えます。赤く色づく実は大空高くからでも、野鳥は見えているのです。秋の木の緑と赤い木の実は私たちにも良く目立ちます。植物たちは赤い実を目立たせて、鳥に「ここにおいしい食べ物があるよ」という信号を送り、その信号を受けて鳥たちは食し、種子を排出させ、植物を繁殖させる『共生』をする誘鳥木にヒヨドリが目立つからです。
②https://www.y-mainichi.co.jp/news/29642より引用のヒヨドリの起源といわれるオガサワラヒヨドリ(体長約27,5㌢?)
ヒヨドリの起源は熱帯と言われているようです。日本に於いて、その名残として②の写真のヒヨドリの亜種であるオガサワラヒヨドリがいます。熱帯の鳥の多くは身体が赤いです。その系統を受け継いで、オガサワラヒヨドリもいま身近にいるヒヨドリも赤茶っぽい色が身体にあります。そして以前は見かけなかったヒヨドリはいつ現れたのでしょうか。本来は平地から山地の林に生息する鳥で、少しずつ市街地から農耕地へと広がって行き、都市部でも生息場所を見つけた様子です。
③http://takibi-club.a.la9.jp/bird2/hiyodori2.htmlより引用の甘いもの好きのヒヨドリ
③の写真は柿の実を頬張るヒヨドリです。日本の野鳥で甘いもの好きといえば、春先に民家の庭の梅の木の蜜を吸いにくるメジロとやはり春には桜の花の蜜を、寄ってくるメジロやスズメを蹴散らして、独り占めするヒヨドリです。ヒヨドリは無類の甘いもの好きです。これは祖先が熱帯に生息していたと言うことです。オオハシやコンゴウインコのような鳥は甘い果実が好きです。祖先の血を引いているので、甘いもの好きでせれも無類の食いしん坊で、いつも甘い物を独り占めです。
④http://blog.livedoor.jp/camera12142188-border/archives/20015723.htmlより引用のヒヨドリの子育て
④の写真はヒヨドリが我が子に給餌している風景です。ネットで検索してみましたら、このようにひなを育てている写真は多く見られます。それはヒヨドリが割と低い木の枝に営巣するからです。そんな郁雛のヒヨドリに出会うと「がんばれ」と声をかけたくなります。そのヒヨドリは日本固有種の野鳥ではありませんが、ウグイスやヤマガラ、オオセッカと並ぶ余り日本以外にはいない野鳥だと思います。祖先は熱帯からと言われて、オガサワラヒヨドリを経て今の身体になりました。
⑤https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1069285330より引用の人懐っこいヒヨドリ
甘いものが大好きで、しかもすべてを独り占めしたいヒヨドリ。桜の花の蜜もスズメやメジロを蹴散らし、餌場を設置すれば、シジュウカラもヤマガラも殆どの野鳥が逃げ惑う羽目まで追い詰め、蜜柑やリンゴを食べるだけ食べてあとはほっ散らかし。そんなわがまま放題のヒヨドリはさぞ人間に保護され育てられたら、手を焼くほど面倒と思いきや、すぐに懐くといいます。平安時代の貴族たちはヒヨドリの懐きやすさを気に入り、当時としては珍しく名前まで付けて可愛いがりました。
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