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第1031回 身近な野鳥にもことわざ ⑶

①https://www.clipartmax.com/middle/m2i8d3G6d3N4N4b1_yutaka-maruoka-鴨-が-葱-を-しょっ-て-くる/より引用の「鴨が葱を背負って来る」

   ⑴逢い戻りは鴨の味(あいもどりはかものあじ)→
一度別れた男女の仲が元に戻ると、その仲は前にもまして睦まじくなるということ  ⑵家鴨も鴨の気位(あひるもかものきぐらい)→それほどでもない者が、高い気位を持っていることの例え。姿がよくない家鴨が、鴨の気位を持つという意から  ⑶いとこ同士は鴨の味(いとこどうしはかものあじ)→いとこ同士の夫婦は、とても仲がよいということの例え。味がいい鴨肉のように、仲がいいという意から  ⑷鴨が葱を背負って来る(かもがねぎをしょってくる)→好都合が重なって、ますます都合の良い状況になることの例え。鴨鍋に必要な鴨が、葱を背負ってやってくるという意から。多く、お人好しが人に利益を与える材料を持ってやってくることをいう。略して「鴨葱」ともいう  ⑸鴨の水掻き(かものみずかき)→気楽そうに見えても、人知れぬ苦労があることの例え。のんびりと浮かんでいるように見える鴨も、水の中では絶えず足で水を掻いていることから  

②http://info.aobakankyo.com/?eid=86より引用の「白鷺は立ったが見事」

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   ⑹隣の貧乏鴨の味(となりのびんぼうかものあじ)→人はとかく他人の不幸を願うものだというたとえ。隣の家が貧乏だと、まるで美味しい鴨でも食べているようないい気分になるという意から。「隣の貧乏雁の味」ともいう。[類義語]  人の過ち我が幸せ  ⑺人を謗るは鴨の味(ひとをそしるはかものあじ)→人の悪口をいうのは、気分のよいものだという例え。人をけなす快感を、おいしいものの代表とされる鴨の肉にたとえた言葉。「人の噂を言うは鴨の味がする」ともいう  ⑻醜い家鴨の子(みにくいあひるのこ)→みんなから容姿が悪いとか、愚かだとか言われていても、大人になってきれいになったり、偉くなったりする子どものこと。アンデルセンの童話から  ⑼白鷺は立ったが見事(きゃくとしらさぎはたったがみごと)→客は長居をしないで、早く帰るほうがよいということ。白鷺の美しい立ち姿に掛けていった言葉。[類義語]  泣くほど留めても帰れば喜ぶ  風呂と客は立ったが良い   ※鷺は烏に五つ被っていますので、第1014回の烏のことわざをご覧ください。

③https://note.com/hiho2351/n/n00829265f88bより引用の「鵜の目鷹の目」 

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   ⑽一富士、二鷹、三茄子(いちふじ、にたか、さんなすび)→初夢に見ると縁起がいいとされるものを順に並べたことば  (11)犬も朋輩、鷹も朋輩(いぬもほうばい、たかもほうばい)→役目や地位が違っても、同じ職場で働けばみな同僚であることに変わりがないから、仲良くすべきであるということ。鷹狩りで、犬と鷹には違った役目があるが、同じ主人に仕える仲間であるという意から  (12)鵜の目鷹の目(うのめたかのめ)→鵜や鷹が獲物を狙う時のように、一生懸命にものを探し出そうとする様子。また、その目つきのこと  ※「鷹の前の雀」については第1015回「雀」に掲載。(13)鷹は飢えても穂を摘まず(たかはうえてもほをつまず)→高潔な人は、どんなに困っても不正なことは決してしないという例え。鷹はどんなに飢えても穀物はついばまないということから。[類義語]  渇しても盗泉の水を飲まず  武士は食わねど高楊枝 

④http://www.brentphone.kr/contents/board/today_eng_view.asp?seq=1530より引用の「能ある鷹は爪を隠す」

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   (14)手に据えた鷹を逸らしたよう(てにすえたたかをそらしたよう)→一度手に入れた大事なものを失うことの例え。大事に飼い慣らした鷹に逃げられてしまうという意から  ※「鳶が鷹を生む」→第1015回「鳶」に掲載  (15)鳶の子は鷹にならず(とびのこはたかにならず)→平凡な人間の子は、やはり平凡な人間になるという例え。[類義語]  瓜の蔓に茄子はならぬ  蛙の子は蛙  (16)鳶も居ずまいから鷹に見える(とびもいずまいからたかにみえる)→どんな人間でも、立ち振る舞いをきちんとすれば、立派に見えるという例え。見栄えのよくない鳶でも、振る舞いしだいで鷹のように見えるという意から (17)能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)→すぐれた才能や実力のある人は、それをむやみにひけらかしたりしないということ  (18)欲の熊鷹、股裂くる(よくのくまたか、またさくる)→あまり欲張ると、災いを招くという例え。二頭の猪をつかんだ熊鷹が、左右に逃げようとした猪を放さなかったために、熊鷹の股が裂けてしまったという話から。[類義語] 虻蜂取らず  花も折らず実も取らず  大欲は無欲に似たり

⑤https://blog.goo.ne.jp/ikeikechocochoco/e/8cbdb94ff1f09fe5f495c90b30bd17f3より引用の「目に青葉、山時鳥。初鰹」

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   (19)あの声で蜥蜴食らうか時鳥(あのこえでとかげくらうかほととぎす)→人や物事は、見かけでは判断できないということ。美しい声で鳴く時鳥が蜥蜴を食べることに驚いた、という意味で、江戸時代の俳人、宝井其角の句から  (20)鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥(なかぬならなくまでまとうほととぎす)→好機が来るまで、辛抱強く待つということ。徳川家康が詠んだとされ、家康の辛抱強い性格を表した句。これに対し、織田信長が「鳴かぬなら殺してしまえ時鳥」、豊臣秀吉が「鳴かぬなら鳴かしてみせよう時鳥」と詠んだとされている  (21)鳴くまで待とう時鳥(なくまでまとうほととぎす)→好機が来るまで、あせらずに辛抱強く待つということ。徳川家康が「鳴かぬなら」という言葉に続けて詠んだとされ、家康の辛抱強い性格を表した句。織田信長は「鳴かぬなら殺してしまえ時鳥」、豊臣秀吉は「鳴かぬなら鳴かしてみせよう時鳥」と詠んだとされている  (22)目に青葉、山時鳥。初鰹(めにあおば、やまほととぎす。はつがつお)→初夏のさわやかな風物を並べたことば。江戸時代の俳人山口素堂の句  (23)子で子にならぬほととぎす→ホトトギスは卵を他の鳥の巣に産みつけてその鳥に育てさせるということから、養い子は結局は実の子ではないという例え

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