第765回 植物に鳥名が ⑵
①https://horti.jp/1506より引用のゼラニウム
(さ行) 38.サギゴケ(ゴマノハグサ科)→花の形が「鷺」に似る。39.サギスゲ(カヤツリグサ科)→白い綿毛を「白鷺」に見立てた。40.サギソウ(ラン科)→「白鷺」が羽を広げた姿に似る。41.シマオオタニワタリ(英名"Bird’s nest fern")→鳥の巣シダ。奄美大島ではオオトラツグミが巣を作る。42.ゼラニウム(英名"geranium"ゼラニウム ラテン語でゲラニウム)→ギリシャ語のgeranos「鶴」から=独名:シュトルヒ・シュナーベル=シュトルヒはコウノトリでシュナーベルはクチバシ。
②http://www.okadanouen.com/zukan/torikabuto.htmlより引用のトリカブト
(た行) 43.ダイサギソウ(ラン科)→サギソウに似て背が高い。44.タカノツメ→冬芽が「鷹」の爪を思わせる。45.チドリノキ→翼果が直角に開き「千鳥」の飛ぶ姿に似る。46.ツバメオモト→イワツバメが飛び交う頃に花が咲く。果実の色がツバメの色。47.ツメクサ→葉が細くて先がとがる。この葉が「猛禽類」の脚の爪に似る。48.ツルラン→花がタンチョウに似る。49.トキソウ→美しい「朱鷺」色なので。50.トケンラン→花被の斑点がホトトギス(杜鵑)類の腹部黒斑に似る。51.トリアシショウマ→若芽が「鳥」の脚に似る。52.トリカブト→昔の衣装、鳥兜に花が似る。花が「鶏」冠に似る。
③https://www.ootk.net/cgi/shikihtml_s/shiki_797.htmより引用のヒヨドリジョウゴ
(は行) 53.ハクサンチドリ→花が飛んでいる「千鳥」に似る。54.ハコベ→"Chickweed"は雑草を食す「鶏」55.ヒエンソウ(飛燕草=別名チドリソウ)→花の形が飛んでいるツバメに似る。また
英名ラークスパー=ラークはヒバリ、スパーは距(けずめ)。56.ヒメウズ(姫烏頭)→「烏」頭(トリカブト)に似る。57.ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)→ヒヨドリが好んで食べ、酔っ払って見えることから。58.ヒヨドリバナ(鵯花)→ヒヨドリが山から下りてきて、たくさん鳴く時期に花を咲かせるから。59.ペラルゴニュウム→ギリシャ語のコウノトリ由来"pelargos"(クチバシの形)。60.ホトトギス→
花の模様が鳥のホトトギスの胸の模様に似る。
④https://matsue-hana.com/hana/murasakikeman.htmlより引用のムラサキケマン
(ま・や行) 61.マイヅルソウ→葉が羽ばたいている「鶴」に似る。62.ミドリハコベ→「鶏」の草。63.ミチヤナギ→種小名"aviculare"は「鳥」が好む。64.ミヤコグサ(英名"Bird’s foot trefoil")→サヤが「鳥」の脚に似る。65.ミヤマウズラ→葉の模様がウズラに似る。66.ミヤマコウゾリナ→属名は「鷹」から。鷹が雛の視力を高めるため、草の液で眼を洗うという言い伝え。67.ムラサキケマン→属名の"Corydalis"(コリダリス)は、ギリシャ語のヒバリ"Korydallis"から。長い距を持つ花の形がヒバリの爪に似る。68.ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)→花の様子を「鷺」の頭に見立てた。69.ヤマドリゼンマイ→褐色の長い胞子葉を山鳥の尾に見立てた。ヤマドリとは無関係。山で採れるゼンマイ。
⑤https://www.kinoco-zukan.net/sp/tsurutake.phpより引用のツルタケ
(その他) 70.杜鵑花→サツキ。中国では杜鵑と書くとツツジのこと。日本では杜鵑は鳥のホトトギス類なので、杜鵑花でサツキと読む。71.ハトムギ→「鳩」とは無関係。多収が可能で八斗(はっと)。72.フウチョウソウ→鳥のフウチョウとは無関係。風蝶草。73.Arenaria→アレナーリア(砂地に棲む者) ノミノツヅリ(植物)の属名 キョウジョシギの属名でもある。74.Oenanthe→オイナンテ(ブドウの花盛り)ブドウの花の咲く頃ギリシャに現れる。ハシグロヒタキの属名。 (きのこ) 75.カラスタケ→色が黒い。76.ガンタケ→「雁」の羽色に似る。77.ツルタケ→すらりとした形から「鶴」を連想。78.トキイロラッパタケ→「鴇」色。79.トンビマイタケ→鳶色