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第577回 季節の野鳥 -続・春の野鳥-

①https://www.photolibrary.jp/img413/225151_4004500.htmlより引用の野鳥のイラスト

キビタキ(体長約14㌢ 夏鳥)

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   続いて身近そうな春の野鳥ということになると、私が初めて見たときは春のまばゆい緑の樹々からこのキビタキが一つの枝に止まっていました。黄色と黒のコントラストの鮮やかさに、一瞬立ち止まりました。キビタキの漢字表記は「黄鶲」この日本にはヒタキの仲間では「夏鳥」として全国の山間部にやってきます。「ピッコロロ、ピッコロロ」と美しい声で鳴きます。

コゲラ(体長約15㌢ 留鳥)

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   コゲラは見ての通りの身体で、漢字表記も「小啄木鳥」です。最近私の住むマンションの裏の樹々の集まりに「ギー、ギー」とドアのきしむような鳴き声を聞かせてくれます。枝から枝へとヒョイヒョイ動き回り、シジュウカラなどの動きに似ています。基本的には「留鳥」で一年中見ることが出来ますが、春に繁殖期を迎えるので、その鳴き声も春が一番です。

チョウゲンボウ(体長約33〜38㌢ 夏鳥でもあり冬鳥とも)

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   このチョウゲンボウツミと同じく猛禽類の仲間ですが、最近では街中とは言いませんがそのヘリまでやって来ています。熊や猪のように新しい餌を求めて街中に近づいてきたと思います。漢字表記は「長元坊」。チョウゲンボウが滑空している姿は、下から見るとトンボが飛んでいる姿に似て、方言でトンボはゲンザンボー。それが鳥ゲンザンボーから『チョウゲンボウ』へと…

コジュケイ(体長約27㌢ 外来種のりゆ)

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   外来種のコジュケイが私の身近にいるなんて信じられませんでした。わたしの住むマンションの真下とは言いませんが、少し外れた藪中に春一番から、身体に似合わぬ大きな声で鳴き、それが「チョットコイ、チョットコイ」と聞こえます。あの有名なコジュケイのききなし。また漢字表記は「小綬鶏」。小さな「綬鶏」と表しますが、「綬鶏」はシチメンチョウ。関係ありません。

ホトトギス(体長約28㌢)

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   私の住むマンションよりちょっと車で10分ほど離れた山寺の桜の生え誇る山手の駐車場に、ゴールデンウィークの前くらいにコジュケイのように下品なことはなしに「特許許可局(とっきょきょかきょく)」とききなすホトトギスが「夏鳥」としてやってきます。あんな憎たらしい「托卵」の野鳥と思いつつも、なぜかその鳴き声にホッとします。ホトトギスは毛虫が大好物なのです。

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