見出し画像

第720回 鳩ぽっぽ(ドバト13回目、キジバト9回目、アオバト5回目)

①http://himitunohakoniwa.seesaa.net/article/461393852.htmlより引用のイラスト

   幼い頃から公園やお寺に行くと必ずいた「ハト」。ここでいうのはドバト又はカワラバトと呼ばれる外来種の「ハト」のことです。今現在もあいも変わらず、駅や人の集まる休憩場所に姿を現わせます。このドバトを語るには漢字表記が必要です。ドバトは以前はヨーロッパの外来種の家禽であったカワラバト(河原鳩)が日本で野生化してドバトと名前を変えました。そのドバトは土鳩ではなく「堂鳩」つまりお堂にいる「鳩」でした。

②Twitterより引用の(左側がドバト、右側がキジバト共に体長約33㌢)

画像4

   そのドバトに対して、最近では、別名ヤマバト(山鳩)といわれるキジバトハシブトガラスのように街中に進出してきました。キジバトは野生でありましたが、やはり環境の変化からか、最近では街中でよく見かけるほど範囲を広げて来ました。漢字表記は「雉鳩」でその姿がキジのメスの体色に似ているからです。普段は平地から山地の明るい森林に生息しています。さえずりは「ホーホーホッホー」「テーデー ポッポー」です。

アオバト(体長約33㌢)

画像2

   三つ目のアオバトキジバトと同じく別名が山鳩で、漢字表記は緑の鳩と書いて「緑鳩」です。昔の人は、新緑の季節でも青葉、緑色の信号を見ても青信号と緑も青と表現していました。アオバトは果実食で、キジバトは果実の種子まで消化してしまうが、アオバトは種子を排泄します。肉食や昆虫食の鳥では、塩分などのミネラルが不足せず塩分取得の必要はありませんが、アオバトは果実食なので、塩分がほとんど含まれず、わざわざ磯辺に出向いて海水を摂取するのです。

ドバトのつがい(左側がメス、右側がオス)

画像3

   「ハト」のか共通点は帰巣性です。ハトの内耳にある壷嚢(このう)という感覚器官が磁気センサーの役目をしています。ハトの帰巣性は地磁気と関係があり、馴染みのある場所では視覚情報を利用します。ハトの幼鳥時は磁気コンパスを利用し、成長の段階で太陽コンパス利用を成します。人の眼は偏光を感知できませんが、ハトは感知できるので航法の補助として用います。普通はクチバシに溜めた水を飲みますが、ハトはクチバシを水中につけたまま口腔の陰圧によって吸飲できます。

キジバトのつがい(左側がオス、右側がメス)

画像4

   また「ハト」は完全な昼行性で、薄暮では餌を探せません。繁殖は3~11月に数回繁殖。キジバトでは年8回繁殖した例もあり、巣材を運ぶのはオスで組み立てるのはメス。ハト全種はピジョンミルクを雌雄ともにヒナに与えます。 ミルクと言っても液状ではなく、嗉囊(そのう)内膜の粘膜上皮が肥厚し、上皮細胞が脂肪変性を起こし、嗉囊腔に脱落したもので栄養価が高いとか。抱卵後10日目ごろから作られ、親鳥が始めの数日ヒナに与えます。ハトの他にはフラミンゴがいます。

  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?