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第1733回 カラスの濡羽色

①https://irocore.com/nureba-iro/より引用の濡羽色

   いま私はあまりにも白髪が多く目立ってきましたので、髪の毛を黒っぽくしようとマニュキュアという髪の毛を痛めず、髪の色を変えることが出来るものを使用しています。ヘアカラーを使った方が色の継続が長いではないかとよく言われますが、私の身内は皮膚が弱い親族ばかりでして、よくあるヘアカラーのパッチテストと言われる物にも弱く、理髪店が勧める肌に優しい弱酸性のヘアカラーでも頭の皮膚が痛んで往生した次第です。マニュキュアの黒い色が話しの主役となります。

②-1.Twitterより引用のハシボソガラス(体長約50㌢)

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②-2.https://www.google.co.jp/amp/s/asitahuku.exblog.jp/amp/9892077/より引用のハシブトガラス(体長約56㌢)

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   野鳥の中でも黒色がとびっきり似合うのが、私は②-1.のハシボソガラスと-2.のハシブトガラスだと思っています。また他の野鳥では、同じ漢字表記の『烏』という「黒い身体の鳥だから眼の部分がはっきりしないので『鳥』より一本画数が少ない『烏』という漢字になった」とされるカワウウミウのウがいます。しかし冬羽は真っ黒ではないので除外することにします。この二枚のカラスの写真を見る限りに於いて、この光り輝く『黒』はひとつの黒い「ウ」は呼べないと思います。

③https://ganref.jp/m/kobayasi-takahide/portfolios/photo_detail/2982693より引用のカラスの行水

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③-2.https://www.beiz.jp/素材/和紙/00768.htmlより引用の憲法黒茶色

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③-3.https://irocore.com/binroujiguro/より引用の檳榔子黒

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③-4.https://irocore.com/aisumicha/より引用の藍墨茶

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   ①のタイトル画は色の一つに「濡羽色」という色がありますということです。またそれに関連あるように③の写真はカラスの水浴びつまりカラスの行水です。『行水』と言われるくらいですから長時間に渡り水を浴びなければならないのですが、カラスに至っては凄く見え短い時間とされます。『黒』の話に戻しますと、日本の黒色にはその昔は、❶  憲法黒→吉岡憲法創案の黒茶色の染色名
 ❷  檳榔子黒→上等な黒の染色の色名
 ❸  濡色・濡烏色→黒い烏が雨に濡れるとさぞかし真っ黒に見えるだろうということで「濡烏」と呼ばれるようになった。
 ❹  藍墨茶→藍の色合いを含んだ黒色の染色の色名

④https://woman.mynavi.jp/article/151130-16/より引用の日本女性の黒髪

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   ④の写真は日本人女性の黒髪です。艶やかな黒髪が日本人の持って生まれた特徴です。その日本人特有の黒神にも何種類か存在します。もともとの日本人女性の髪の色は④の写真のように濃い赤褐色なのです。黒髪に多い赤褐色はユウメラニン、明るい金髪等の髪色に多いのはフェオメラニンの二種類です。昔の人が髪の綺麗な女性を褒める時は『緑の黒髪』『鳥の濡羽色』なんて表現していました。色見本を見ただけではピンときませんので、②-1.と-2.のカラスの羽の色がぴったりです。

⑤https://1505.jp/green/2018/12/31/輝きのテクノロジー【カワセミ】/より引用のカワセミの構造色

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   これまで紹介させて頂きました日本古来の『黒』の色の種類の他にも、④で紹介致しました『鳥の濡羽色』『緑の黒髪』はどういうことでしょう。烏の〜と付くのはカラスのようなの「濡羽色」でまた違った旨があります。②-1.のカラスは『鳥の濡羽色』で、②-2.は『緑の黒髪』です。これは⑤のカワセミが持つ構造色の仕業です。太陽光の当たり具合によって色が変化します。カワセミも今まさに光の具合で、背中の部分が青く光って見えます。本来なら緑である所が変化するのです。


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