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第549回 鳩時計と鳩居堂の謎

①https://www.elitz.co.jp/kyoto/live/live_detail_02_04.htmlより引用の鳩居堂の店舗写真

   以前に野鳥となんら関係ないはずの京都市に1663年より営業を続けていて、本社を構えている文房具やお香で知られる「鳩居堂」という老舗の商号の由来を語りました。その由緒ある建物にハトが住み着きました。しかしハトは営巣が下手で、その時にカササギの古巣があり、その空き家となった古巣をハトが借り受けたというのです。

②https://www.amazon.co.jp/掛け時計-カッコーメイソンR-本格的ふいご式-リズム時計-4MJ234RH06/dp/B00L55CP0Mより引用の日本の鳩時計

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   この「鳩居堂」の名付けの裏には、薬種商を始めたとき、創業家の家紋が「向い鳩」であり、そういう話が出来て、ハトがカササギの古巣を借家したというので、この今となっては由緒ある老舗となった、この京都の文房具やお香で知られるこの店舗の屋号を「ハトがカササギの古巣を借りた」から「鳩居堂」と名付けられたのです。

③https://www.morinotokei.com/quartzclock/4484qmt/より引用の外国の鳩時計

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    その京都の老舗の「鳩居堂」の名付け話しと②〜⑤の「鳩時計」との間にどう繋がりがあるのか。それは私みたいな学識もないものにはわかりませんが、この「鳩居堂」の名付け話しと日本の「鳩時計」の名付け話しに何か共通点があることが引っかかっており、外れてもともとで語りたくなってしまいました。

④https://www.morinotokei.com/より引用の鳩時計専門店 森の時計 大阪ギャラリー(参考まで)

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   「鳩居堂」の話にはまだ続きがあり、借りたとされる巣は、実はカササギの古巣ではなく、カササギの卵があり、そこにハトにとっては無実無根ですが、ハトがカササギに「托卵」したというのです。皆さんもご存知のように「托卵」するのはカッコウホトトギスです。ハトが「托卵」するわけがありません。

⑤https://moov.ooo/article/5a0ec5778a551f1817d68d3fより引用の現在風の鳩時計

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   その話しが、日本で「鳩時計」とされる時計は発祥の地外国では、言うなら「カッコウ時計」です。時間が来れば「カッコウ、カッコウ…」と時間を知らせます。でも伝わった日本では、カッコウの異名は「閑古鳥」です。これでは商売屋さんは成り立たないので敢えて「鳩時計」と…でも鳴き声は「カッコウ…」どうですか「鳩居堂」と「鳩時計」のハトは実はカッコウだったんです。

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