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第460回 人の生活とハシブトガラス(10回目)

①https://gramho.com/explore-hashtag/札幌のカラスより引用のハシブトガラス

   いま日本で「カラス」といえばハシブトガラスのことを言います。やはり遠い昔に「スズメ」といえば、ニュウナイスズメのことで、アフリカ大陸から後でやってきた今のスズメニュウナイスズメを山野に追いやっていまのような地位を築いています。ハシブトガラスがいま一番身近な「カラス」ということになります。

②普段はゴミ袋を漁るのに見張り役をかってでるハシブトガラスの♂

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   ②の写真はつがいのハシブトガラスの♂が見張り役をして、♀にゴミ袋を漁らせているところです。かっては森林に生息して、ネズミなどの小動物を捕獲していましたが、土地開発で追いやられ街へと生活の場を移しました。そこで見つけたのが大好きな脂肪やタンパク質が豊富なゴミ袋を漁ることです。

③自分より大型のトビ(体長約59〜69㌢)に喧嘩するハシブトガラス

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   街に出て、遺憾無く知能の高さを発揮したハシブトガラスは、郊外にもその生活を広げ、同じく雑食生活のトビと対峙します。一対一では勝ち目はないものの、複数で自分よりも大きなトビチュウヒなど猛禽類から獲物を略奪して、ますます生活領域を広めて縄張り化します。

④カラスの天敵と言われるオオタカ(体長約50〜56㌢)にも縄張りを主張するハシブトガラス

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   人間をみて色んな知恵をつけるのかはわかりませんが、人間の幼稚園児並みの知能を持ち合わせているのかもしれません。その知恵を活かして集団行動をとるのですから、普段なら天敵として恐るべきオオタカも、縄張り内に入るなら集団で威嚇行動をとって迎撃するといいます。

⑤真っ黒ではなく構造色のハシブトガラス

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   また話は変わりますが、この「カラス」たちも紫外線を感知して、人間から見ましたら雌雄の区別がつかないこの紫が混じった黒色を見分けて自分たちは区別をするのです。「カラス」には人間と同じ赤・青・緑以外に紫外線の4色を組み合わせて色を認識してますが、残念ながら黄色か見えず、ゴミ対策で黄色いゴミ袋が使われています。

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