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第1325回 シジュウカラ(11回目)の言葉

①http://fuutennotora.jugem.jp/?eid=4633#gsc.tab=0より引用の左側シメ(体長約19㌢)と右側シジュウカラ(体長約14㌢)の会話

   前回の第1301回に紹介した身近な野鳥のスズメやハト、カラスの中でもハトはあんまり鳴かないし会話もしませんが、人間に一番身近な野鳥であるスズメや、知能指数が高いとされるカラスなんかは会話をするということがわかっています。なるほどこの二種は人間に近いというか、スズメなんかは共生しています。繁殖期も人間と似ていますし、カラスはあれでいて一夫一妻の野鳥でも有名です。しかし、以前にも紹介しましたシジュウカラは、この二種より単語を文章化し話します。

②https://shikitari.net/shikitari/nijushisekki/saijiki/10330/より引用のシジュウカラ同士の会話

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   最近では②の写真のシジュウカラは私たちの住う街中で一年中見ることができる野鳥となってきました。「ツツピー、ツツピー」と鳴き声が聞こえて来ましたらシジュウカラです。よく街中では公園なんなの電線に止まって鳴いています。同じカラの仲間のヤマガラヒガラなんかは「ツーツーピー、ツーツーピー」「ツツピ、ツツピ、ツツピ」とよく似ています。その他にも「ジャージャー」「ジュク、ジュク」「ピーツピ」「ヂヂヂヂ」など多彩な鳴き声を聴かせてくれます。

③https://k-bunko.at.webry.info/upload/detail/003/063/96/N000/000/006/130105817006316408680.JPG.htmlより引用のヤマガラ(左側体長約14㌢)とシジュウカラ(右側体長約14㌢)の会話

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   ③の写真は左側がヤマガラで右側がシジュウカラ です。同じカラ類のヤマガラの鳴き声は「ツツピー ツツピー」「ピーツツ ピーツツ」と逆転して鳴いたりもします。地鳴きは「ニィニィニィ」とか「ビィービィービィー」また「ツッ、ビィービィー」カラ類の鳴き声は似ています。他のヒガラコガラゴジュウカラなども鳴き声が似ています。似たカラ類の鳴き声を元に冬の混群が形成されます。カラ類は勿論、同じ生息地のコゲラエナガメジロシジュウカラに付き合います。

④-1.https://sun.ap.teacup.com/sawah/458.htmlより引用のヘビがシジュウカラの巣に近づく

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④-2.https://www.google.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASL1V6D2CL1VPLBJ005.htmlより引用のシジュウカラがヘビを察知したら

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④-3.https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2017/180130_1.htmlより引用の「ジャー、ジャー」の鳴き声を聴いたシジュウカラはヘビの行くえを確かめる

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   シジュウカラは二百種類ほどの鳴き声を使い分け仲間とコミュニケーションをとっていると動物学者は分析します。知能の高いハシブトガラスですら三十二種類と言います。シジュウカラはそれを遥かに上回ります。④-1.の写真は営巣にヘビが近づいています。巣に迫るヘビをみつけると、親鳥は「ジャージャー」と聞こえる声を発します。すると聴いた別の個体はヘビを確かます。この鳴き声はヘビだけで、巣を狙うカラスには「チカチカ」と鳴き、ヒナにカラスの襲来を知らせます。

⑤http://sunshinesound.livedoor.blog/archives/2262966.htmlより引用のシジュウカラ科の言葉の分析

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   シジュウカラが複数の鳴き声を組み合わせた「文章」としてメッセージを送り合い、別種の鳥の鳴き声も理解できるとの研究結果を、京都大生態学研究センターが発表しました。⑤の図解のような仕組みとなっているようです。シジュウカラが仲間に危険を伝える「ピーツピ」、仲間を呼ぶ「ヂヂヂヂ」という鳴き声を録音。森で生息する十七羽に、スピーカーを使い「ピーツピ」(警戒)「ヂヂヂヂ」(集合)の順で聞かせると、十一羽が周囲に警戒しながら音源に近づいたことから分りました。



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