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第128回 寺つつきの話し

①タイトル写真はアカゲラ(体長約24cm)

   私の住んでいる街の大きな公園二つで見かけたのはこのアカゲラでなくコゲラ(体長約15cm)でした。別にこのお題とは関係ないのですが、一応キツツキの代表的な存在としてアカゲラをタイトル写真に持ってきました。今回はこのキツツキの名前の由来を語ります。

   以前にキツツキという名前の野鳥はいませんと申し上げました。キツツキはアカゲラコゲラの総称です。キツツキは漢字表記で「啄木鳥」です。かの石川啄木の故郷秋田に多くいたからこの名前を借りたと言います。キツツキは今では〜ゲラとか固有名詞が付いています。

②http://shitennoji.movo.jp/report/あんまり知られていない話(鷹の止まり木)/より引用の四天王寺中心伽藍の金堂

   そのケラはその以前は「ケラツツキ」それが変化して「テラツツキ」に変わったといいます。その「テラツツキ」に関わったのが、聖徳太子ゆかりの大阪「四天王寺」と奈良「法隆寺」です。その「四天王寺」に「テラツツキ」の知る人ぞ知る昔話があららます。

   ②の写真のように「鷹の止まり木」なるものがあります。これは「物部守屋」が太子と蘇我氏に討伐され、恨み骨髄で「テラツツキ」なる妖鳥に化け、仏法に障りを与えるため、寺の柱や天井といった木造物を破壊し始めました。それを太子が救ったと言います。

③https://ja.m.wikipedia.org/wiki/寺つつきより引用の鳥山石燕『今昔画図続百鬼』より「寺つつき」

   鎌倉時代の軍事物語の「源平盛衰記」によりますと、太子は「テラツツキ」に対してご自分はタカに変身してこの妖鳥を退治しました。その太子鷹が見渡すために止まったのが、金堂の二階部分の手すりだったので、そこに緑の鳥居を作成して今でも崇拝されています。

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