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第1102回 近似種の野鳥

①https://www.city.ebina.kanagawa.jp/shisei/profile/aramashi/1000574.htmlより引用のイラスト

   種属が違うのに似ているのは、非常に珍しいと思いますが、同じ種属で似ているのは当たり前かもしれませんが、やはり改めて紹介した方が分かりやすいと思いますので、身近な野鳥を中心に実は本当は皆さんも見たことあるけど、気付かなく今まで過ごしていたのかもしれません。同じ種属でも、ドバトとキジバトが一緒にいれば、どなたでも、区別は付くと思いますが、これから紹介するはじめの三種は、ひと目、ふた目見たとしてもわからないと思います。さあどんな種でしょうか。

②https://matome.naver.jp/m/odai/2147069243333974401/2147069276534050703より引用のハシブトガラス(右側、体長約56㌢)とハシボソガラス(左側、体長約50㌢)

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   ②の写真は大変珍しいとされるハシボソガラスハシブトガラスが仲良く並んで歩いている写真です。カラスの習性としては、同種ではないカラスの間には大変な縄張り意識があって、この場合にはハシボソガラスハシブトガラスより集団意識が強くて縄張り意識も強いそうです。一対一の喧嘩なら当然身体の大きなハシブトガラスが勝ちます。そんな二種のカラスの見分け方は、クチバシの細いか太いか、そして、ハシブトガラスはおでこが盛り上がっているという特徴を持ちます。

③https://note.com/hiho2351/n/n0ae9c24e437bより引用のセグロセキレイ(手前側体長約21㌢)とハクセキレイ(奥側体長約21㌢)

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   以前にもこの③の写真の上側ハクセキレイ、下側セグロセキレイは、キセキレイと三種が私の街では揃い踏みをしていました。綺麗な清流が流れる上流にはキセキレイ、中流にはセグロセキレイ、下流にはハクセキレイと棲み分けていましたが、最近では、キセキレイが姿を消し、ハクセキレイが街中やセグロセキレイのいる川縁まで生息域を広げたので、写真のように揃っている所を見ることが多いです。しかし、写真で見れば分かりますが、顔の白い部分の面積が広い狭いの判断です。

④http://nasika5577.blog.fc2.com/blog-entry-2387.htmlより引用のスズメ(上側体長約15㌢)とニュウナイスズメ(下側体長約14㌢)

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   三番目は大阪の街では④の写真のように、スズメニュウナイスズメがひとつの樹上なり、電線に一緒にいることは、まず見ないと思います。一説によると、昔ながらの舌切り雀は実はニュウナイスズメで、スズメはそれよりも後から日本に上陸し、その身体が大きいゆえに、いままで人に一番身近に住んでいた民家をニュウナイスズメスズメに譲って、山里の方に住まいを移したといいます。この両種の区別はニュウナイスズメスズメより体色が明るく、首元の黒班はありません。

⑤-1.イソヒヨドリのつがい(左側オス、右側メス共に体長約25㌢)

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⑤-2.ヒメイソヒヨ(オス体長約18.5㌢)

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⑤-3.ヒメイソヒヨ(メス体長約18.5㌢)

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   最後に登場した⑤-1.のイソヒヨドリのつがいの写真と、⑤-2.、⑤-3.のヒメイソヒヨの雌雄の写真を見ましたら、きっとセキレイのように気付かないかもしれません。イソヒヨドリは磯と名前についているのに、最近では街中にも進出しています。そして、その種属が一緒のヒメイソヒヨは、姫がつくようにイソヒヨドリよりも身体か小さく、また磯と付いていますが、明るい林の中に生息します。なぜ見ることがさほどないかと言いますと、ヒメイソヒヨは類稀な迷鳥だからです。

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