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第574回 野鳥色 -3-

⑴https://www.pinterest.jp/pin/353884483203870090/より引用のイラスト

⑵https://publicdomainq.net/european-robin-bird-0017246/より引用のヨーロッパコマドリ(体長約14㌢)

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⑶https://iro-color.com/colorchart/tint/bird-color.htmlより引用のロビンズエッグブルー

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   ヨーロッパコマドリといえば、思い浮かぶのが、童謡のマザー・グースの一節で、ミソサザイと結婚したヨーロッパコマドリスズメに殺され、鳥たちに葬式を挙げてもらうという話があります。面白いのは同種が「喉が赤い小鳥」または「赤い小鳥」といった意味の名で「赤い顔と胸」であるのに、あえて卵の殻の色でロビンズエッグブルーという色ができました。

⑷https://jp.depositphotos.com/125622388/stock-photo-fragile-fresh-chicken-eggs-with.htmlより引用の鶏の卵

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⑸https://iro-color.com/colorchart/tint/bird-color.htmlより引用の鳥の子色

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   私にはどうもピンとこないのですが、鶏の卵は白色レグホンが産む卵の殻は白く、羽が茶色い名古屋コーチンが産む卵の殻は茶色いですし、またハイラインソニア種はピンクの卵を、アローカナ種は薄い水色の卵を産みます。この⑸の色の鳥の子色に近い卵を産むのは名古屋コーチンかなと推測してしまいます。なぜか⑶、⑸と卵の色が続きました。

トビ(体長約59〜69㌢)

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⑺https://iro-color.com/colorchart/tint/bird-color.htmlより引用の鳶色

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   昔のフォークソングブームの中で、アリスというグループが『君の瞳は一万ボルト』で「鳶色のひとみで 誘惑のかげり〜」と歌いだしにあった鳶色。トビはほとんど羽ばたかずに尾羽で巧みに舵をとり、上昇気流に乗って輪を描きながら上空へ舞い上がる様や、「ピーヒョロロロロ…」という鳴き声はよく知られており、日本ではもっとも身近な猛禽類であるトビの鳶色です。

キジバト(体長約33㌢)

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⑼https://iro-color.com/colorchart/tint/bird-color.htmlより引用の山鳩色。

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   コマドリの卵、鶏卵、トビとだんだん身近になってきました野鳥色。⑻の写真は最近どんどん身近な野鳥としての認識が高くなってきましたキジバトです。⑼の野鳥色に山鳩色とあるのはキジバトの別名です。山に棲むハトをヤマバトと呼びました。キジバトの首から背にかけての羽毛の色のような灰かかった緑色です。鳩羽色、鳩羽鼠、鳩羽紫、ピジョンズブラッドもあるらしいです。

(10)ハシボソガラス(体長約50㌢)

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(11)https://iro-color.com/colorchart/tint/bird-color.htmlより引用の濡烏(ぬれがらす)色

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   カラスといえば最近では街中でゴミを漁って食い散らかすハシブトガラスを指しますが、今回は黒い羽の下に白い保温羽を持っていて、冬の寒い時期にも水浴びをするハシボソガラスを(10)の写真に載せました。ハシボソガラスは全身が光沢のある黒色をしており、雌雄同色です。アルビノ種で白い身体の個体もいるのが、このハシボソガラスです。カラスの濡羽色の濡烏色です。

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