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第1112回 減少した野鳥

①http://ichigen-san.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2015/04/12/photo_3.jpgより引用のダチョウ以外は絶滅した鳥と大きさの比較のための人型

   鳥類と爬虫類は恐竜の子孫です。双方には身体の一部に鱗が残っています。こういう証拠があって鳥類は恐竜の子孫だといいます。しかし恐竜は生息していた地球的感覚が劇的に変化して絶滅していまいました。恐竜に関わらず最古から魚類や哺乳類、植物類でも生息している環境が著しく変われば生きていくことが出来ないのです。鳥類で絶滅してしまった野鳥は約46種を超えるといいます。これから紹介していくのは、絶滅危惧種とまではいきませんが、減少している野鳥たちです。

②https://www.google.co.jp/amp/s/yachounote.exblog.jp/amp/239611751/より引用のシギチの群れ

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   水鳥の仲間にシギやチドリがいます。オオソリハシシギハマシギキアシシギキョウジョシギメダイチドリシロチドリなどです。チドリ目のなかには、ユリカモメコアジサシといったカモメ科の鳥なども含まれます。シギ・チドリ類は全国で四割減少しました。これは、全国で干潟が四割減っていることと合います。東京湾では九割も減り、これも東京湾の干潟が九割減ったことと重なります。シギ・チドリが減った主な原因は干潟の減少がいちばん大きいと思われています。

③https://www.google.co.jp/amp/s/akkyan0220.exblog.jp/amp/27737273/より引用のヒバリ(体長約17㌢)の子育て

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   人里の鳥の減少では、ツバメヒバリオオヨシキリセッカなどです。とくにツバメの減少は私たちと身近にいるので目立ちます。要因は、ツバメは湿地が減少したことや、カラスによってヒナや卵を食べられることです。また深刻なのはヒバリです。以前はそのさえずりを聞いたのですが、畑や草地の減少で見かけなくなりました。オオヨシキリセッカはアシ原や草地の減少が原因です。ツバメヒバリは絶滅危惧種に指定されています。身近なスズメも同様減少しつつあります。

④https://zukan.com/jbirds/leaf107091より引用のアオバズク(左がオス、右がメス共に体長約29㌢)

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   私が楽しみにしているのはツバメに次ぐ夏鳥の到来です。ホトトギスアオバズクなどがその鳴き声を聞かせてくれるとホッとします。夏鳥もそこらじゅうで減っていると言われています。アカモズサンショウクイツバメチゴモズサンコウチョウアカショウビンアオバズクなどです。減少の原因として、日本で土地開発が進んでいるほかに、東アジアや東南アジアといった越冬地の開発が影響していると言われています。また、農薬の影響も大きく、環境汚染の問題です。

⑤https://godabu.jp/forcus/3502より引用の野鳥減少の原因

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   大きな括りでみると、野鳥減少の主な原因を整理しますと、⑴干潟や湿地の埋め立て、干拓  ⑵区画整理による乾田化や水路の人工化  ⑶田畑の減少に伴う溜池の埋め立て  ⑷流域下水道整備に伴い、小さい川に水が流れなくなったこと  ⑸里山などの森林や草地の放置と宅地化  ⑹ダムの建設や、河川・海岸の護岸整備、農薬の使用  ⑺漁業による漁網、刺し網、定置網の使用  ⑻野獣(ネコ、シカ、カラス、マングースなど他の動物)による食害  ⑼東アジア、東南アジアの開発  ⑽地球温暖化などです。

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