見出し画像

第1265回 遊ぶカラス

①https://www.photolibrary.jp/img716/143407_6072932.htmlより引用の鶏とポーカーをするカラスのイラスト

   日本ではカラスといえば、ハシブトガラスハシボソガラスの二種と思われがちですが、他にも春先になって大群をなして九州なんかに現れ、たびたびニュースに登場するミヤマガラス。黒いだけがカラスでなく、お腹の部分だけ白いカササギ、「ジェイ」という鳴き声から英名がジェイになったカケス、青味がかった翼と長い尾のオナガなど色んな種類のカラスの仲間はいます。またこのカラスたちは怪我や病気などなんかの理由で保護された個体は、人間の言葉を覚えるといいます。

②https://www.city.toyonaka.osaka.jp/machi/kouen_midori/yaseicyouju/karasu_mottoshirou.htmlより引用のカラスのらかの会話のイラスト

画像1

   この場合のカラスは黒い身体のハシブトガラスハシボソガラスの二種を示しますが、②の表のような簡単な言葉をもちます。この他にも朝に仲間と会った時の挨拶や、時には喧嘩した相手に謝る言葉も持ち合わせているみたいです。上の表の鳴き声をよく確認していただくと、やはりあの時の鳴き声はそうだったんだとお分かりいただけるはずです。まだまだカラスには、すべて四十種類の鳴き方で仲間とコミュニケーションを取ると言います。そんなカラスですから遊ぶことをします。

③-1.https://seichoudoku.at.webry.info/201302/article_24.htmlより引用の電線にぶら下がるミヤマガラス(体長約47㌢)

画像2

③-2.https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/blog-ed/entry-11134382261.htmlより引用の屋根に積もった雪で滑って遊ぶカラス

画像3

   ③-1.はミヤマガラスが電線を使って、鉄棒のように回ってみたり、また逆さまになってみたり、懸垂をしてみたり。この光景は他の黒いカラスでも同じことをします。私も一度だけ見ました。また、③-2.は冬に雪が降って積もった屋根が滑りやすいことを知っているので、滑り台のようにして、面白そうに滑ります。また、実際に公園にある本当の滑り台を使って滑ることも行います。一羽であろうが、複数であろうが、言葉を発して誘い合って遊ぶ事を複数でやるのかも知れません。

④-1.https://note.com/hiho2351/n/nf0a62f478b5dより引用のサッカーボールで遊ぶハシボソガラス(体長約50㌢)

画像4

④-2.http://karapaia.com/archives/52186748.htmlより引用の柳の枝で遊ぶハシボソガラス

画像5

    ④-1.のサッカーや④-2.の綱渡りみたいな遊びは人がやってることを真似たものです。もうこうなってきますと、本当にカラスの高い知能が光ります。カラスの脳は重くて大きく、鳥類の中でも突出していると言われており、動物の知性を測る指標の一つとされている脳化指数(脳の重さと体重から算出される値)は、イヌやネコよりも高いとされています。人間の子供の七歳くらいです。他には台風などの強風の中、わざとその風の中に飛び出して、ウインドサーフィンのように遊びます。

⑤-1.http://doubutsunet.com/archives/15609620.htmlより引用の遊んだ後に喉が渇いて、水道の蛇口を捻るハシブトガラス(体長約56㌢)

画像6

⑤-2.https://www.google.co.jp/amp/s/gigazine.net/amp/20160916-crow-using-toolより引用の枝先を使って幼虫をほじくり出すマケドニアカラス(体長約32〜37㌢)

画像7

   人間の子供もそうですが、遊んだ後には喉が渇いたり、お腹が空いたりするものです。カラスとて人間と同じです。喉が渇いたら人間の子供たちは水道の蛇口をひねって水を飲んで喉を潤します。カラスもその光景を遠くから見ていて、公園の水道の蛇口をクチバシで捻って、⑤-1.の写真のように喉を潤します。また、マケドニアカラスは⑤-2.の写真のように、木の枝や針金などの細長い棒状のものを使って、木の幹の中にいる甲虫の幼虫などを引き摺り出して採餌してお腹を潤します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?