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第277回 カラスの真実(ハシブトガラス、ハシボソガラス共に7回目)

①https://www.wbsj.org/nature/kyozon/karasu/yacho99/621.htmlより引用

   もうカラスという分類で、いくら語っても身近な野鳥なので、すぐ目に付きます。ハシボソ〜ハシブト〜生息場所がまず違います。ハシボソ〜は田園地帯、ハシブト〜は街に居座っています。ハシボソ〜は自然界のもたらす餌を、ハシブト〜は人間の食べ残しを漁ります。

②http://karapaia.com/archives/52247046.htmlより引用のハシボソガラス(体長約50㌢)の巣

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   ②のこのハシボソ〜の巣こそ、童謡「七つの子」の山に棲むカラスの巣です。私の街では鉄塔に営巣していますが、冬以外の繁殖期にハシブト〜に巣を奪われることがあります。ハシボソ〜は身体が小さくハシブト〜のように粗暴ではないので、すんなり譲ってしまいます。

③https://www.city.otaru.lg.jp/simin/anzen/seikatuanzen/dobutu_musi/crow_knowledge.htmlより引用のハシブトガラス(体長約56㌢)の巣

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   それに比べてハシブト〜は街中に住んでいる分、人の生活ぶりをよく見ていて、③の写真を見ましたら、木の枝は勿論ビニール紐や針金ハンガーなど丈夫な素材を民家などから調達してきて、鉄骨材や科学繊維の近代的な営巣となります。

④https://www.google.co.jp/url?q=https://plaza.rakuten.co.jp/inosisi72/diary/201901190000-amp/より引用のハシボソガラスの歩行 

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   普段は私のマンションのベランダ向こうには滅多にやってこないハシボソ〜も、ちょっと足を運んで、大きな公園脇にある畑にはよく採餌のためにやって来ています。ハシボソ〜は歩くことが多く「ウォーキング」で交互に足を上げて歩く他、屋根などの坂を登る時は「ホッピング」です。

⑤https://carasblog.net/hasibosohasibuto.phpより引用のハシブトガラスの歩行

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   反対にハシブト〜は屋根の上や電線から、ゴミ置場の様子を見渡して、両足を同時に出す「ホッピング」。時にはゴミ置場の周りの様子を見渡して、ゴミ袋を漁る時は「ウォーキング」と知能が高いハシブト〜ハシボソ〜も歩き方を使い分けて、この街で暮らしています。







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