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第1746回 ダチョウ

①https://ikimono-matome.com/ostrich/より引用のダチョウ

   ダチョウはといいますと、やたらとおっきな身体をしていて、アフリカのサバンナで、①のタイトル写真のように走り込んでいる印象が強くあります。オスの成鳥となると体高230㌢、体重135㌕を超え、現生する鳥類では最大種の野鳥というよりかは私には走行系動物としか思えないのです。時速70km/hで走行し、ライオンより速く走れます。
ダチョウレースでは、人を乗せて46kmで走ったこともあるみたいです。また走る時は飛ぶことの出来ない翼を左右に広げて体の平衡を保つ様です。

②http://wall.kabegami.com/word/キタアフリカダチョウより引用のレッドネック系キタアフリカダチョウ

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   はっきり言って、ダチョウはダチョウの一種と思っていましたら実は自然の種と人工交配種があり、その自然種もブルーネックとレッドネックの二つがあり、合計五種のダチョウが存在するようです。そもそもダチョウの漢字表記は「駝鳥」で1635年に日本にヒクイドリが伝わった時にこの「駝鳥」が使用されましたが、その後1658年にダチョウが持ち込まれた時に「駝鳥」が使われて現在に至ります。属名 Struthio はギリシア語でダチョウの意で、種小名 camelus は「ラクダ」の意。

③http://wall.kabegami.com/word/マサイダチョウ?page=1より引用のレッドネック系マサイダチョウ

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   ダチョウはかつてはアジア南東部まで分布していた。現在では主にアフリカ東部に生息。
   ⑴  食性→雑食。植物性のものを多く食べる。
   ⑵  飼料摂取量→成鳥では体重の2%(オス2.4㌕)
   ⑶  糞→量が少なく、匂いも少ない。水分も少ない。栄養がほとんど残らず、蠅が来ない。
   ⑷  体重→雄120㌕、雌90㌕                               ※  エミューはメスが大
   ⑸  体高→2.5㍍
   ⑹  趾→ほとんどの鳥は四趾か三趾だが、ダチョウのみ二趾(発達した中指と爪の無い小さな薬指)
重い体重を支えるために、人の足のように踵の跟骨が発達。指の下面の皮膚は布団状で厚く、砂漠を走るのに適応。
この点がラクダ(駱駝)に似ているので駝鳥と付けられた。歩幅→80㌢  急いで走ると4㍍                          

④http://www.ha.shotoku.ac.jp/~kawa/KYO/SEIBUTSU/DOUBUTSU/tori/bird-n/dacho/index.htmlより引用のブルーネック系ミナミアフリカダチョウ

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   ⑺  骨→❶  鎖骨は成長するに従い消える。        ❷  骨盤は大きい。鳥類で唯一左右の恥骨が後方で合わさっている。                                                  ❸  大腿骨が短い。走るときは大腿骨をあまり動かさない。
❹  二趾なので、跗蹠骨の指の付け根には突起が二つ。しかし、ヒナには突起が三つ。
   ⑻  脳→容積62cc   重さ39g(大脳20g)
   ⑼  まつ毛→『毛』ではなく『羽』  サバンナで強い太陽の光を遮るため、大変長い。生息地の砂漠でホコリをよけるのに適している。
   ⑽  眼球→60g   3.5km離れた物を見分ける。
   (11)  耳→❶  後ろを向いているので、後方から敵が来てもすぐに気が付く。
❷  自由に開閉できる(砂嵐の時など)
❸  聴力は人と同程度
   (12)  鼻孔→多くの鳥のようにクチバシの付け根でなく、クチバシの先端に開いている
   (13)  羽→3ポンド(1,350g)の黒い羽毛が採れる
白い羽毛は0.5ポンドしか採れないので高価
尾羽は200枚

⑤http://nionoumikara.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/somali-ostrich-.htmlより引用のブルーネック系ソマリアダチョウ

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   ダチョウはオスの首と大腿部が鮮やかな紅色になるレッドネック系のキタアフリカダチョウやマサイダチョウ。オスの首が赤くなく、灰褐色になるためレッドネック系と比較すると青みがかって見えるブルーネック系のミナミアフリカダチョウ、ソマリアダチョウ。羽毛などを利用するために南アフリカで育種された家畜種のアフリカンブラックの三つのグループに大きく分けられます。その他にはシリアダチョウは絶滅し、ブルーネックのモーリタニアダチョウの計六亜種が存在します。

⑥https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/nogeyama/details/post-1257.phpより引用の人工交配種アフリカンブラック

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   ダチョウが飛ばなくなったのは6,500万年前のことで、恐竜が絶滅した後。餌が豊富で、天敵も不在。エチオピア区の固有種。昼夜の温度差の大きいアフリカのサバンナで生息する動物なので、暑さにも寒さにも強く、日本では北海道から沖縄まで飼育されています。蹴りが強く、その威力は10c㎡に4,800㌕と圧倒的に強く蹴り殺された人もいます。ヘビー級ボクサー五人分のキック力に換算。人間の大人を殺す事ができる鳥はダチョウだけで馬は後ろに蹴り、ダチョウは前に蹴るからです。

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