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第1352回 フライキャッチャー

①https://en.bloguru.com/cinema/238438/-/reply/1000346より引用のアマゾンフライキャッチャーことオウギタイランチョウ(体長約20㌢)もその名の通りの

    フライキャッチャーって聞きますと、野球のキャッチャーフライかななどと思ってしまいます。英語でフライは二つの意味があって、"fry"は日本人には揚げ物を揚げるの意味にとっていますが、実は「フライパンで焼く」の意味。またもうひとつの"fly"は「空中を飛ぶもの」とか「空中を飛ぶ」とかの意味を持ち、バタフライ"butterfly"は水泳の泳法バタフライ、また"Butterfly"は蝶々や蛾のことで、この題名である『フライキャッチャー』は「空中を飛ぶ虫を捕食するもの」です。

②-1.http://www.takao599museum.jp/treasures/selected/718/?lang=jaより引用のキビタキ(体長約14㌢)のフライキャッチ

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②-2.https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/yamazakigawatoritorikai/entry-12631419236.htmlより引用のコサメビタキ(体長約13㌢)のフライキャッチ

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   日本では夏鳥として全国の山間部にやってくる②-1.のキビタキは、ヒタキ科の仲間でさえずり上手。長い足を使って「フライングキャッチ」します。そのため、小さな体を支える趾は折れそうなほどに細いですが、指と爪が体長に比べて長めです。英名を"Narcissus Flycatcher"といい、ナルシストとは水仙を表しています。またそのヒタキの仲間に②-2.のコサメビタキもいます。空中を飛び交う虫をピンセットのようなクチバシで、ダイレクトキャッチする空中での名プレーヤーです。

③https://f.hatena.ne.jp/Tpong/20060503123503より引用のツバメのフライキャッチ

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   ナルシストのフライキャッチのキビタキが有名でも、私も皆さんの中にもご覧になった方もいらっしゃると思いますが、春先になれば生まれ故郷の日本に帰ってくるあの身近な夏鳥のツバメを…私は何度も目撃しています。近くに飛んでいるツバメの飛ぶ方向が変わったり、③の写真のように急旋回して、飛んでいる虫をダイレクトキャッチするのを。コサメビタキがピンセットのようなクチバシで『挾む』のに対し、ツバメは短くて広いクチバシの中へ『包み込む』。方法は色々あります。

④-2.https://blog.goo.ne.jp/senaga-mmb/e/c39638b65d78ab1a4234c5f91743ad59より引用のユリカモメ(体長約40㌢)のフライキャッチ

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④-2.https://www.google.co.jp/amp/s/chelskyam.exblog.jp/amp/240005189/より引用のハクセキレイ(体長約21㌢)のフライキャッチ

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   ④-3.http://naturenikki.blog.fc2.com/blog-entry-2319.htmlより引用のメジロのフライキャッチ

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   これまで紹介のフライキャッチの異名をとるヒタキの仲間のキビタキコサメビタキオオルリムギマキなどや、身近な存在である夏鳥の虫が主食のツバメの仲間。世界やこの日本にも色んな『フライキャッチ』の野鳥はいます。④-1.の小鳥とは言えない海鳥のユリカモメや、④-2.の普段はとことこコンビニの前を歩くハクセキレイ、④-3.のいつもは甘いものに目がない小さなメジロと、チャンスがあれば、虫を食べる野鳥なんかもお腹が空いてれば、こんな捕食をする事があります。

⑤https://www.google.co.jp/amp/s/toshi271.exblog.jp/amp/22559331/より引用のヨタカ(体長約29㌢)のフライキャッチ

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   これまでにご紹介致しました『フライキャッチャー』の野鳥はすべて機敏な動きをする鳥たちでした。⑤の写真は夜行性で、昼間はいつも休んでいるヨタカがフライキャッチしているショットです。ゴールデンウィーク頃より「キョッキョッ、キョッキョッ」鳴き出す野鳥です。ヨタカの別名は「蚊吸鳥」といい、夜中に飛び回り、短くて大きなクチバシを広げて、虫を口の中に入れて捕食します。昼間はいつもどんな写真を見ても眼を瞑っているので、実感が湧かないプレーヤーです。

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