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第658回 日本固有種の野鳥(後編)

①https://pixta.jp/c12/c15/c16/illustrationより引用の日本だけの鳥のイラスト

②http://kamaima.blog.fc2.com/blog-entry-281.htmlより引用の日本創設の野鳥セグロセキレイのつがい(雌雄同色体長約21㌢、左側オス、右側メス)

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   この②の写真のセグロセキレイといえば、日本を創設されたとされる日本の神であるイザナギ、イザナミの両神にこのセグロセキレイが子供の作り方を伝授されました。らこれを受けられた両神が日本を創設することが出来たということですから、このセグロセキレイが日本固有種であってくれたことに対して、ホッと胸を撫で下ろしています。もしハクセキレイであれば他所から来たお使いに日本が創設されたことになります。この尾羽を上下させる姿が日本創設の鍵になりました。

③https://okimu.jp/userfiles/images/column/063/image01.jpgより引用のノグチゲラのつがい(左側メス、右側オス体長約31㌢)

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④http://blog-fuji.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-07a8.htmlより引用のアオゲラのつがい(左側オス、右側メス、体長約29㌢)

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    仲良くと言ってはなんなのですが、③の写真のノグチゲラと④の写真のアオゲラが日本固有種であるとなりました。ノグチゲラは日本(沖縄島北部)固有種で、名護市の山林で2015年5月11日に営巣、巣立ちが確認されたらしいです。同じ木に別の巣をつくることはあるものの、同じ巣は使いません。雌雄交代で抱卵し育雛も雌雄共に行ないます。アオゲラの鳴き声は「キョッキョッ」飛翔時に「ケレケレケレ」と鳴くこともある。繁殖期には「ピョーピョーピョー」という声も発します。

⑤https://www.photolibrary.jp/search/?p=%A5%E1%A5%B0%A5%EDより引用のメグロのつがい(雌雄同色で判別不明、体長約13,5㌢)

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    東京都の高級な住宅地を見ているような名前のメグロ。対する野鳥でメジロもいる中面白い存在だと思います。メジロは目の周りに白いアイリングがあるのに対して、メグロは目の周りに黒いアイマスクをしています。また日本(母島、向島、妹島)の固有種ですが、記載者のハインリヒ・フォン・キットリッツ(Heinrich von Kittlitz)が訪れたのが父島だったため父島産の個体を基に記載されたと考えられています。なぜか以前はヒヨドリの仲間とされ、今はDNA鑑定でメジロの仲間です。

⑥https://www.photolibrary.jp/img398/130273_3815532.htmlより引用ルリカケスのつがい(雌雄同色、左側オス、右側メス、体長約38㌢)

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   これまでに語りました日本固有種たちは日本の南の島に生息している種か多かったですが、この⑥の写真のルリカケスもそれに当たります。日本(奄美大島、加計呂麻島、請島)の固有種です。ルリカケスはカラスの仲間で、脱線しますが、本島のカケスの漢字表記が「懸巣」であるのに対して、ルリカケスは「瑠璃橿鳥」。ただ色違いですのに…その日本固有種が綺麗な野鳥ということで乱獲され、1921年に種として国の天然記念物に指定されています。

⑦https://www.nuno666.com/archives/2808より引用のカヤクグリのつがい(雌雄同色で左側オス、右側メス、体長約14㌢)

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   この⑦の写真はカヤクグリです。これまでの③〜⑥の南の島の日本固有種とは違います。日本(北海道、本州中部以北、四国、九州)に生息し、漂鳥で夏季に四国の剣山や本州中部以北、南千島などで繁殖し、冬季になると低地や本州、四国、九州の暖地へ南下して越冬します。九州では冬鳥です。藪に身を潜め入るから「萱潜」です。イワヒバリも同じ環境なので乱婚と言われています。高山に住む野鳥にとって、餌を巡って一夫二妻とか、反対に多妻一夫とか餌の環境で変化します。

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