第985回 知ったカイツブリ (カイツブリ4回目)
①http://www.fujiigumi.com/kaitsuburi/shinsei/より引用のカイツブリ一家のイラスト
水鳥の仲間のカイツブリ。私が初めてカイツブリを見たのはやはりこの街一番の大きさを誇る公園のその中の溜池でした。なんと小さな茶色いカモがいる。あっ突然そのカモが潜った。その程度しか知識はありませんでした。身近な野鳥での水鳥といえば、マンション裏を流れる一級河川に生息する水鳥のサギの仲間や、渡りをするカモの仲間が上空を飛び交うのを見るだけでした。留鳥であり、歩行するのも飛行するのも苦手なカイツブリの飛んでる姿は見たことがありませんでした。
②https://www.google.co.jp/amp/s/toritoring.exblog.jp/amp/23487224/より引用のカイツブリのつがいとヒナ(左がオス、右がメス共に体長約26㌢)
それ故にカイツブリをたまたま見たのはその公園の大きな溜池の岸辺よりでした。カイツブリは漢字表記で「鳰(にお)」「鸊鷉(へきてい)」「鸊鵜(へきてい)」で、日本では滋賀県の琵琶湖がゆうめな繁殖地のひとつです。古来から有名なカイツブリが生息する湖ということで琵琶湖のことを(「鳰の海」と形容するくらいです。またカイツブリといえば②の写真のようにつがいで仲良く子育てもして、また③の写真のように水上に浮巣さえ作ります。そんなカイツブリの仲間を紹介します。
③https://iinemuu.com/7790.htmlより引用のカイツブリの浮巣
日本にいるカイツブリの仲間は五種類いるといいます。代表格のカイツブリはその中で一番小さく体長は約26㌢くらいです。そのほかには④の写真のハジロカイツブリとミミカイツブリ、⑤の写真のカンムリカイツブリ、写真はないですがアカエリカイツブリの合わせて五種類です。この鳥の特徴は趾が体の後部の尻あたりから生えており、歩くには非常にバランスが悪く、その趾を櫂のように使って潜り泳いで、小魚やエビなどの水中の魚類、昆虫、甲殻類、貝類などを食べます。
④https://www.google.co.jp/amp/s/toritoring.exblog.jp/amp/23487224/より引用のハジロカイツブリ(左、体長約33㌢)とミミカイツブリ(右、体長約35㌢)
私はこの五種のカイツブリの中では本家のカイツブリしか見たことがありません。カイツブリと名前がつくこの五種はすべてが潜水して泳ぐことができます。ネット検索していましたら、④の写真のハジロカイツブリとミミカイツブリの見分け方が難しいらしいです。こうやって、写真を見ていると、区別がわかるというもののやはり現場で出会すと解らないのもうなづけます。見るべきところの区別はクチバシの形の様子です。まっすぐとか沿っているとか。水鳥は夏羽と冬羽の差が大きくて、羽よりクチバシの見方がいいらしいです。
⑤https://blog.goo.ne.jp/hearts-ease_2005/e/134494e1ccc4f08d32bb7a4753d38770より引用のカンムリカイツブリのディスプレイダンス
⑤の写真はカンムリカイツブリのディスプレイダンスです。水鳥の中では凄い真に迫った求愛のしかたです。タンチョウもクラシックバレエを舞っているようですが、このカンムリカイツブリは現実的です。このディスプレイはつがいが成立した後にする舞らしいですが、オスのクチバシには巣材となる水草が咥えられています。これからこのつがいは子供を作るそのための営巣を、このオスは自分が作る事を、ディスプレイを持って表して、ヒナができてからもイクメンをするのです。
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