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第1606回 色んな幼鳥 -身近な鳥-

①http://morimichi.org/life_calendar/ダイサギとコサギ/より引用の一見親子に見える左がダイサギ(体長約93㌢)と右のコサギ(体長約61㌢)

   よく、①の写真のダイサギコサギが仲良く写っている写真を、鳥のことをそんなに知らない方にお見せしますと、大概の方が「親子のシラサギ」と答えられます。仕方のないことですが、この写真に写っていますのは共に大人のサギなのです。これはたまたまダイサギコサギがよく似ていて成鳥になってもお互いの体長が違うからです。

②https://nine-swans.com/album-04/p-092/p092%20suzume-k-m.htmlより引用のスズメの幼鳥

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②-2.https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/akashi-tai/entry-12302383090.htmlより引用の左が幼鳥、右が成鳥のスズメ(体長約15㌢)

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   スズメの繁殖は春から夏頃の主に3〜8月にかけて行われます。一年に二回程度繁殖すると言われています。毎日一個の卵を産み、一つの巣に産む卵の数は4〜8個とされ、5〜6個の卵が平均です。雌雄が抱卵し10〜12日で孵化します。抱卵日数は10〜14日です。ヒナは晩成性で14〜18日で巣立つちます。雌雄の親鳥は成鳥になる迄面倒見ます。

③-1.http://sarobetsu.or.jp/blog/2016/09/20/ツバメの幼鳥と成鳥/より引用のツバメの幼鳥

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③-2.http://shige.tubakurame.com/newpage434.htmlより引用の左が幼鳥で、右が成鳥のツバメ(体長約17㌢)

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   ツバメは南の国で越冬して、はるばる生まれ故郷の日本に帰ってきて、繁殖します。産卵期は4〜7月頃で、一羽での卵数は3〜7個で、主にメスが抱卵します。抱卵日数は13〜17日、巣内での育雛日数は20〜24日で、一回目の繁殖の巣立ち率はおおむね50%程度と推定されます。一回目繁殖に成功したつがいあるいは失敗したつがいのうち、相当数のつがいがその後ニ回目或いはやり直します。

④-1.https://blog.goo.ne.jp/kitakoganeer/e/6291ec14b694fe456d71478caad04bfeより引用のハト(キジバト)の顔が引き締まった幼鳥

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④-2.https://note.com/hiho2351/n/ndb8a3148acb7より引用の左の親鳥からビジョンミルクを貰う右のキジバト(体長約33㌢)の幼鳥

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   ドバトは通常ニ個の卵を産み、孵化までは16〜20日で、育雛期間は28〜35日程度。他の鳩類と同じく親鳥は蛋白質に富んだピジョンミルクと呼ばれるミルク状の乳を口移しにヒナに与えます。親鳥は育雛をしている最中に次の産卵をすることもあり、時に育雛と抱卵を同時期に行ないます。このため年間5、6回の繁殖が可能とされています。同じく、キジバトは繁殖期はほぼ周年で、一回に二個の卵を産み、抱卵日数は15〜16日。抱卵は夕方から朝までの夜間はメス、昼間はオスが行ないます。ヒナは孵化後、約15日で巣立つようです。

⑤-1.https://torinote.net/カラスの幼鳥は目が青い!/より引用のカラス(ハシブトガラス体長約56㌢)の幼鳥

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⑤-2.https://www.google.co.jp/amp/s/chelskyam.exblog.jp/amp/240495587/より引用の左がハシボソガラス(体長約50㌢)の幼鳥と右が成鳥

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   ハシブトガラスの産卵期は四月頃で、主に樹林内の大木に木の枝などを用いた巣を作り、2〜5個の卵を産みます。抱卵日数は約20日で、メスのみが抱卵し、ヒナへの給餌は雌雄で行い、ヒナは孵化してから約一ヶ月で巣立ちます。その後約一ヶ月は家族群で行動して後に独立します。若鳥は約三年間群れで行動し、その後ペアで縄張りを構えます。同じくハシボソガラスの産卵期は四月頃で、一回に3〜5個の卵を産み、主にメスが抱卵し、その間オスはメスに餌を運びます。抱卵日数は約20日。ヒナに対する給餌は雌雄共同で行い、ヒナは孵化後約一ヶ月で巣立ちます。子育てに失敗した場合は再度抱卵して子育てを行うこともります。

⑥-1.http://hiwa.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-fcf3.htmlより引用のヒヨドリの幼鳥

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⑥-2.http://www.tanibito.net/g-grass/topic/hiyodori/hiyo.htmlより引用の右のヒヨドリ(体長約27㌢)の親鳥が左の幼鳥に給餌

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   ヒヨドリは5〜9月にかけて繁殖し、繁殖期間が比較的長いのは、捕食されるなど繁殖の失敗による再繁殖が多いことが一つとして考えられます。一回の繁殖で3〜5個の卵を産み、おもにメスのみによって12〜14日間抱卵され、孵化したヒナは雌雄により育てられます。ヒナは10〜11日で巣立ちますが、多くは巣立って数日のうちはあまり飛べないため巣の近くにおり、またその後1〜2か月のあいだ親鳥とともに行動します。

⑦-1.https://blog.goo.ne.jp/koumisuzume/e/1197e11cd02dfeaf91dd86193e96f24bより引用のムクドリの幼鳥

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⑦-2.https://www.google.co.jp/amp/s/birdword.exblog.jp/amp/18911291/より引用の左がムクドリ(体長約24㌢)の親鳥と右が幼鳥

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   ムクドリの繁殖期間は3~7月で、多くの個体は春と夏の二回繁殖行動をとるようです。一度の繁殖でだいたい五個の卵を産むので、とても繁殖力の強い鳥になります。ヒナは卵を産んでから約12日後に孵化します。その後23日ほどで巣立つようです。巣立ちしたヒナは一カ月ほど親と行動を共にして、ヘルパーと呼ばれる、前回に生まれた若鳥にも手伝わせて早く一人前にさせるようです。一回の子育て期間は二ヶ月程度になるようです。

⑧-1.https://blog.goo.ne.jp/napolin51/e/e7864d48f327ab3281bbff962ef17ed9より引用のハクセキレイの幼鳥

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⑧-2.https://www.google.co.jp/amp/s/msampo.exblog.jp/amp/27346176/より引用の左がハクセキレイ(体長約21㌢)の親鳥と右が幼鳥

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   セキレイは寒冷地では年一回、暖地では年二回繁殖し、オスは春から夏にかけて、日本では5〜7月に一腹4〜5個の卵を産みます。抱卵期間は12〜15日で、主にメスが抱卵します。ヒナは13〜16日で巣立ちします。巣立ち後も親鳥と行動を共にし、3〜4羽程度の集団で行動することもあります。

⑨-1.https://www.google.co.jp/amp/s/plaza.rakuten.co.jp/nonkiblog/diary/201605310000-amp/より引用のイソヒヨドリの幼鳥

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⑨-2.https://www.city.sumida.lg.jp/kurashi/kankyou_hozen/midori/sizen/picture/tori/itohiyodori-mesu.htmlより引用の幼鳥にそっくりなイソヒヨドリのメス

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⑨-3.https://www.google.co.jp/amp/s/plaza.rakuten.co.jp/nonkiblog/diary/201605310000-amp/より引用の右のイソヒヨドリ(体長約25㌢)のオス親と左の幼鳥

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   最近では街中に進出してきましたイソヒヨドリの産卵は地域によって差がありますが、本州では五月初旬頃に行われます。通常は5、6個程度の卵を産みます。メスとオスが交代でエサを運び巣立ちまで育てます。産まれたばかりのヒナは、ねずみ色をし二週間程度で巣立ちを迎えます。


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