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第1283回 ジェンツーペンギン

①https://www.hoshizaki.co.jp/penguin_island/penguin/html/gentoo.htmlより引用のジェンツーペンギンのイラスト

   ジェンツーペンギンの名前の由来は、フォークランド諸島でのインド系の人たちの呼び名のジェンツー(ポルトガル由来の「異教徒」を表す言葉」)からつけられたとされます。あたまにあふヘアバンドのような白い帯模様がターバンを連想させたためだとされています。学名の「パプア」は、赤道のすぐ南に位置する「パプアニューギニア」に由来し、ジェンツーペンギンは南極大陸周辺の島々を中心に分布し、パプアニューギニアには何のゆかりもないのに単なる人間のミスのおかげです。

②http://www.kaikyokan.com/170102/より引用の海上を飛ぶジェンツーペンギン(体長約51〜90㌢)

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   飛べない鳥のペンギンは海に適応した結果、飛翔能力に頼らないすばらしい移動方法を身に着けています。ひとつが泳ぎ、もうひとつはジャンプです。水中から陸地に上がるときに驚異的なジャンプ力を発揮する。なんと高さ3mまで飛べるそうです。ジェンツーペンギンは水中から陸場へと、ジャンプアップするだけでなく、空中で何度も羽ばたいて飛びます。②の写真の同じペンギンの仲間でもフンボルトペンギンマゼランペンギンケープペンギンは、こんな飛び方はできません。

③http://www.gregorius.jp/presentation/page_65.htmlより引用の最速の時速26㌔で泳ぐジェンツーペンギン

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   ペンギンが泳ぐスピードについて、比較的体の小さなペンギンは泳ぎもゆっくりしていて、ふだんは時速2.5㎞ほどで泳ぎますが、大型のキングペンギンはもうちょっと速く、平常時は時速7㎞ほど、急いでいる時は、時速12㎞まで出せるらしいです。コウテイペンギンキングペンギンに次いで三番目に大きなジェンツーペンギンの泳ぎは、トップクラスの速度を誇ります。なんとコウテイペンギンが時速10㌔に対して、軽く時速26㌔(最高時速は時速35㌔)は出せるという記録を持ちます。

④https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2019097533SA000/より引用の時速10㌔で走るジェンツーペンギン

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   普通私たちが見ているペンギンは動物園で飼育員に連れられてよちよち歩く姿しか知らないと思います。しかし、この④の写真はジェンツーペンギンが走る姿です。泳ぎだけではなく「走る」力もすごくて、時速10キロ近くで、しかも長距離を
ひたすらに走り抜けることができるのです。本気を出したほかのペンギンでも足が早いです。イメージとしては、幼稚園児とか、小学校低学年の子が運動会で全力を出した時くらいの早さでした。因みに平均男子のジョギング速度は時速8㌔です。

⑤https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/penguin-damono/entry-12488400759.htmlより引用の登り坂もたくましく駆け上がるジェンツーペンギン

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   ⑤の写真はジェンツーペンギンの力強いダッシュです。そのの走りの秘訣は、前傾姿勢で、推進力を保ち、翼を後ろにして、走行中のバランスを保つ。そして力強く地面を蹴る。体を小刻み且つスピーディーに、左右に揺らしつづけて走ります。こうすることで、重心を保ちながら、左右の足を効率よく前に出せます。彼らはなぜ、走るのかは猛スピードで長距離を走ることは、外敵から自分が生き残るために絶対必要だからです。そして、命をつないでいくためにも、絶対必要なのです。

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